パリ国際農業見本市 「農業大国」という言葉に内包されるもの

フランス社会・街並み・建築
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熱出したりテストがあったりで
投稿がとびとびになりましたが
農業まつりブログの締めくくりです。
(前回の記事は下記リンクからどうぞ!)

さて、みなさま。
今までの記事で、お気づきでしょうか。
この「農業祭り」の記事に
たくさん写真をUPしているのですが、
野菜や穀類の写真が少ないと思いませんか?

そうなんです!
もし日本で「農業祭り」と言ったら
おいしいお米や新鮮な野菜や果物も
たくさん出展していそうなイメージですよね…
それが、パリ国際農業見本市では、趣が全く異なるのです。

もちろん、一部そういう展示もありましたが
(サムネイルの写真は
 フランス中南部リムーザンの青リンゴだし)
どちらかと言えば
畜産加工品というのでしょうか、
肉、ハム、ソーセージ、チーズ、バターなどの
出展比率がかなり高いのです。

かろうじてワインが果物(葡萄)関係なのか?
私はここに日本とフランスの食文化と歴史の違いを強く感じました。

この山積み具合がすごい

フランスの農業イメージは
野菜や穀類、じゃない。
「農業大国」の言葉に内包されるイメージは、
 日本と大きく違うということ。

当たり前のことなのかもしれないけど、
改めて思い知らされました。

漁業のブースもちょっとだけありました。ブルターニュ地方だったかな。ちなみに牡蠣のブースは大人気!でももう2月末だから、時期的にはちょっとどうなのかなと思って、私は挑戦しませんでした

写真でバーチャル見本市ツアーの続き!穀類いってみます。

穀類関係の展示だと
小麦やパンになるんだろうか。
こちらのパン職人さんの笑顔!
この人の作ったパンなら相当美味しそう。

なんかもう、この生地の段階で美味しそうなんですけど…

エッフェル塔の形の巨大なパン発見。

実食ブース大人気。そしてボリュームも半端ない。

お昼時になると、食事ブースは大変な賑わいです。

コルシカ料理のブース。コルシカ島にも良質な農産物がいろいろあります。
並ばずに入れるお店はないって状態です

このお皿のボリュームですよ…
私なら1つのお店で食べたらもう、
夜まで何も口にできないかも…

お肉とお芋の量が半端ない。野菜は少ない。

カンタル県のチーズをたっぷり使った料理。
巨大なお鍋のチーズ料理を
気前よく盛り付けていく。

こっちは「チーズ抜きでお芋だけ注文もOK」
って書いてあるけど…
それでもお腹いっぱいになりそう!

カンタル県のエリアでは
地方の伝統衣装を纏った人たちが
会場内を練り歩き、雰囲気を盛り上げています。

まあとにかく、豪快です。

アイスクリームがこのボリュームである。

フランス各地のお菓子ブースもあります

謎のカラフルなお菓子たち。

保存料、香料、着色料不使用のヌガー。
こんな巨大な塊で作るのか!

巨大なキャンディ

アルザス地方のお菓子かな?

マカロンも、
元々はこんな素朴なお菓子だったのです。

チョコレートのブースの周りには
甘い香りが漂います。

色とりどりの蜂蜜の瓶が綺麗!見せ方がうまい。

農機具、園芸、調理器具、アパレル、就農案内、そして謎の日本刀もどき

ヤマハさんが出展しています
ヤマハの農機具に乗る子供達
園芸ブースもちょっとだけ。お花や庭木そのもの、そして枝切り鋏など園芸用品ブースも人気
石鹸やハンドソープ、スキンケア製品も。生産者の方も、楽しんで参加しているように見えました。それがいい。
馬具?
ナイフいろいろ
ドイツ ゾーリンゲンの刃物ブース
作業着でしょうか
就農案内のブース
フランスでも、若者の農業人口を増やすために様々な取り組みがあります
謎の日本刀のおもちゃ。農業に何も関係ないと思うんだけど…笑 一振り29ユーロ

日本食とお酒のブース、他にも世界各地の農産物紹介ブースが。

日本農水省のブース!
牛丼、豚肉味噌炒め、お好み焼き、各3ユーロ!
和食の調味料ブース。見てくればよかった!
日本酒ブース
南フランスのブースのテーマカラーは青。シンプルですがとても目を引きます!フランス南部はイタリアに近い食文化であり、オリーブオイルなどが推し。
フランスの海外県、レユニオン島のブース
世界のビール祭りブースか…ワインブースはものすごいたくさん出ていましたが、ビールブースはここくらいかな?
フランスの誇るリキュール、グランマルニエ。

グランマルニエは
オレンジの香りのリキュールで、
お菓子作りにも使います。

お好きでしたら
シンプルなバターシュガーのクレープに
グランマルニエをひとたらし…。
これが超美味しかったんです!

思わず小瓶を購入。
グランマルニエクレープ、
おうちで何度も堪能しました。
大人の味、本当におすすめ。

最後に動物ブースの写真をちょっと追加

生産者さんでしょうか、牛に干し草を食べさせてあげてます。会期中の牛達の健康管理も大切。
この女性と比べると、牛の大きさが凄い。お尻がすごい!
こんな親子ヤギを見ると、まるで絵本に出てくる世界。
品評会なのか、ショーもいろいろやってます。馬やロバのエリアにて。観客席もあります
これ、最初違う種類の羊なのかと思ったら、毛刈り前&毛刈り後の羊が、一緒に柵の中にいたのでした。毛刈りがうますぎてツルツルです。
結構近くで見られます
こっちはヤギかな。好奇心旺盛なのか、カメラにぐいっと近寄ってきました。人懐こくて可愛かった。この子は食用なのか…と頭を掠める。

そして、この近くで羊料理の試食会ブース、
大人気!子供達もコンロの前に出てきて、
料理に挑戦していました。

豚の紹介ブースもあります。

子豚達も、母豚と同じ柄

ひょっとしたら、フランス人にとっては
「農業は命を相手にするもの」という感覚が、
日本人より濃いのかなとも感じました。

いずれにせよ、命相手、自然相手ってことは
リスクゼロはあり得ない。
人間にコントロール出来ない何かに
助けてもらって、
毎日のごはんがあるんだと改めて思いました。

日本でも
毎日の食べ物を作ってくれている人たちと、
食べる側の私たちの、
気持ちの距離がもう少し近くなるといいなと
思わずにいられませんでした。

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