フランスには、学生が賃貸住まいをする場合の
公的な家賃補助があって、留学生の間では
アロカシオン、アロカなどと呼ばれています。
補助される金額は、物件の広さや賃料等により
変わってきます。滞在許可証が取れたら
早めに申請するとよいでしょう。
何と言ってものんびりしているフランス行政、
いつ振り込まれるかわからないですから
何でも早め早めにやっておくのです。
ちなみに、支給が少し遅くなったとしても
賃貸を始めた「翌月分」にさかのぼって
受給されます。
(ただし渡仏した月の分は受給されません)
手続きをするには、
CAF(The Caisses d’Allocations Familiales)
に直接出向いて申請書を貰うこともできますし、
あるいは下記のCAFのサイトで必要事項を入力し
自宅でプリントアウトして
申請書類を作成することもできます。
サイトの入力方法については、
私は下記のおとつ・あんさんのサイトを
参考にさせていただいておりました。
◾️2022年現在、
CAFサイト右上の虫眼鏡マーク
(RECHERCHER)でetudiantと検索すると、
Votre aide au logement étudiantという
項目が見つかりますので、ここからどうぞ。
下の方にスクロールすると
「>> Je fais ma demande en ligne」と
あるので、コロナ禍の今はオンライン手続きも
できそうですね。
必要事項をいろいろ入力すると、
自分の申請書類のPDFファイルが
ダウンロードできるようになりますが、
10分以内に入力を済ませないと
途中で消えてしまうらしく(汗)
私は3回くらいやり直すはめになりました…
慣れない用語を読みながらなので
結構焦りました。
(入力に手間取り、詳しく記録を残せずすみません…)
出来上がった私のPDFファイルは
A4で3枚ありました。
1枚目に自分のサインと日付、場所を記入。
2枚目は賃貸オーナーに渡して記入いただく。
3枚目は、申請手順や必要書類等が印刷されていました。
私はプリンターを持っていなかったのと、
賃貸オーナーが不動産屋のオーナー本人なので
このPDFファイルをそのまま
不動産屋さんにメールして、
印刷&記入をお願いしてしまいました。
(何たってこのオーナー、お店にあまり居ないですけど…)
そうしたら思ったより早く
「サインしたからいつでも取りにきてー!」と
不動産屋さんからメールがあり、一安心。
あとから自分も書類にサインして
他の必要書類も準備しましょう!
私の場合は、
上記のオーナー記入の書類と、
滞在許可証のページのコピーと、
RIBだけ。
(パスポートのコピーとか、いらないらしい)
一応、CAFでこの書類を無くされたときの為に
全部手元にコピーを取っておこう…。
(フランス行政あるある)
PDF書類の一番上に
申請書類送付先が記載されているので
書留で送っておきました。
(郵便だってどこで紛失されるかわからない)
ほんとにフランスの事務処理って信用できない…
ちなみに、CAFに直接、書類を持っていって
申請することもできます。
書類の不備等が心配な人は
その場で説明も聞けますし、
直接行った方がいいかもしれません。
何たって、不備があった場合には
また「相当」時間が経ってから
書類が返送されてくるか、
あるいはそのまま放置されるらしいので。
(◾️2022年現在、コロナでも対面対応しているのか不明です…地域にもよると思うので適宜ご確認ください)
CAFに直接出向いたkazakiさんの
下記ブログにも、
当時の様子が分かりやすく書かれています。
居住区によって、対応するCAFの場所は変わります。
さて、ここで一つ、裏話。
フランスでは、賃貸オーナーによっては
税金の申請時に
「家賃収入を実際より安く申請しているケース」
があります。
そうなると、上記でオーナーが
書類に記入してくる金額も当然少額となり、
留学生がもらえるアロカも少なくなります。
場合によっては、裏で貸してることもあり
(=オーナーが税金申請していない裏物件)
そういう物件を借りている場合は
アロカ申請は一切できません…。
どうしてもアロカが欲しい人は、
賃貸を探すときに
オーナーにアロカ申請できる物件かどうかを
確認した方がいいですね。
だから、フランスの学生向け賃貸って
「アロカ可」とか書いてあるのです。
(まあ…「可」と書いてあっても
「いくらで税金申請してるか」は
定かではありませんが…)
私の場合は幸いにして
賃料を正確に税金申請しているらしく
家賃満額が記載されていました。
経過報告はまた後日。
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