フランスの事件報道、三面記事の取り扱いが日本とちょっと違う件。

フランス社会・街並み・建築
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テストやら、テレビ故障(壊れました)やらが
ようやく片付き、久々のブログ更新です。
ご心配おかけしました、元気にやっております。
今日は、まとめていくつかブログアップしますね。

さて、日本でもトゥールーズの立てこもり事件が
少し報道されているようですが
新しいテレビが到着した今
早速つけるとそのニュースをやっていました。

「こんな事件報道、珍しいな」と思って
視聴していたのですが…、そういえば、
こうした事件ネタの扱い、実は日本と大分違います。

というのは、日本では、
やれ「どこで殺人があった」
「変質者が出た」「交通事故があった」
「火事があった」「泥棒が入った」とか
毎日のようにテレビでやっていますよね。
ワイドショーはもちろん、報道番組であっても。

ところがフランスのテレビでは
その手のニュース(三面記事、いわゆる新聞の
社会面に出るような話)は
日本ほど見かけないんですよね。

実際の理由は分かりませんが
模倣犯などの犯罪をあおらないようにとの
配慮なんでしょうか。

犯罪報道の数と、犯罪発生件数の対比

(画像:Unsplashから)

日本では、犯罪件数そのものは
確か減っているはずなんですよね。
それなのに、どちらかというと
「こんな悪い事件が起きています!
 治安が悪くなっています!」みたいなトーンの
情報発信が多い。

そういうのを集めて流してれば
とりあえず番組制作者に
ジャーナリストとしての見識がなくとも
ニュース番組の尺がそれっぽく埋められる。

日本の治安悪化を印象づけておくと
セキュリティ会社に警察OB天下しやす(以下略)
とかって話もありますが、
それよりも
「とりあえずヤバそうな話を流しとけば
 番組になるだろ」という作り手側の都合と
実際に視聴者がそれをついつい見ちゃってる
というところなんでしょうね…。

では、フランスではどうなのか。
一般生活上の事件、三面記事的事件は
殆どテレビ報道しませんが
先日のイタリア客船のような
「大事故」であったり
今回のトゥールーズの立てこもりのように
社会的、政治的背景があって、
 取り扱う価値があると判断された事件」
の場合に、大きく取り上げられるようです。

(フランス南西部のトゥールーズで、
 アルカイダの一員だと名乗る
 アルジェリア系のフランス人が、
 ユダヤ人学校に立てこもった事件が
 発生しています。先ほどその立てこもり犯は
 死亡したとの情報がでたばかり)

個人的に、テレビやラジオで
無駄にワイドショー的ネタが流れていないのは
フランスの好きなところの一つです。

(画像:Unsplashから)

メトロの駅などに置いてあるフリーペーパー
(20minites等)には
三面記事っぽい情報も載っています。

細かい事件報道がなければないで
普段全く困りませんが、
ただ、先日うちの近所のビルの前に
沢山の見物人が集まっていて
警察が来てたんですが
私には何があったのかさっぱり分からず(笑)
そのまま終了…。

あれはなんだったのかしら。
日本だったらちょっとした騒ぎでも
何かしらテレビでやったりしそうだななんて
思いました。

ちょっと話は変わりますが
昨日、パリカトで避難訓練があって、
初めてフランスの建物の「警報」の音を
聞きました。

「なるほどねえ、こんな音なんだ〜」と
クラスメートと談笑しながら避難。
パリには地震はないから
これは火災などの為の避難訓練でしょうかね。
(テロや立てこもりでは警報は鳴らさないだろうし)

そしてこの避難訓練うんぬんより
警報がちょうど授業の終わり際に鳴ったので、
いつも厳しい先生が
うっかり宿題を出し忘れた事が、
何よりの私たちのトピックでした。

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