Français Oralの授業。

パリカト
この記事は約4分で読めます。

パリカト授業編、
次はFrançais Oralの特講について。
(このブログ、フランス語のアクサン記号や
 特殊文字のフォントが他と少し違って
 表示されます、ご容赦ください)

パリカト春学期の履修内容

私の春学期の履修内容は
まず週15時間(午前中3時間×週5日)の
総合フランス語講座があって、
その中で基本のOral(口述)、
Ecrit(筆記)、
Phonétique(発音)を受けています。

その上でさらに
個人ごとの弱点補強を目的として
午後に履修しているのが、
先述のPhonétique特講
Français Oral特講
Français Ecrit特講などです。

宿題ラッシュ。単なる会話クラスと侮るなかれ。

今回私が履修しているOralのクラスの先生は
生徒にフランス文化も理解させようという
とても熱意の高い先生で
宿題も「絶対に一晩では終わらない量」をだします。

その場の思いつきか!というくらい
次々と言い渡される宿題…。
他の授業でももちろん宿題が出ているから
毎日帰宅したらどんどん片付けていかないと
本当についていけなくなる。

たとえば。
Oral授業の中で、話題になったフランスの事象を
「生徒が理解していない」あるいは
「知らない」場合には、
すぐに「自分で調べてくるように!」となります。

そして、あまりに宿題が多いせいか
たまに翌週になって
先生自身が何を宿題に出したか
忘れてたりします(笑)これもフランス的?

結構厳しいので
だんだんにクラス変更をする生徒も出てきて
少し人数が減ったところです。

口からフランス語が全然出てこない、
しゃべれないどうぶつ状態の私は、
一番やばい生徒の一人として
先生にもばっちりチェックされていて、
週1回の授業にも関わらず
早々に名前を覚えられている始末でございます…。

(画像:Unsplashから)

フランス、パリをより深く理解するための宿題とは?

どんな宿題かっていうと(ほんの一部ですけど)。

◾️パリの駅名で、女性名がついているところが
 あるか調べる。そしてその由来を調べる。
…となると、パリで最初に女性の駅名がついたのは、メトロ3番線のLouise Michel駅。パリコミューンで活動した、アナーキストの女性なので、当然その辺りのフランス史(パリコミューンとは何か、から)を調べて、次の授業で発表できるようにする訳です(口述で)

◾️パリの道に、人の名前がつけられているところ
 がある。どんなジャンルの人で、何をした人物
 なのか調べる。
政治家、小説家等(画家で駅名にされている人はまだ居なかったはず)を、ちまちま調べて、次回の授業では自分の言葉(もちろんフラ語)で語れるように準備しましょう!

◾️パリのスローガンを探してきなさい。
最初、なんのことやらサッパリわかりませんでした。謎ですよね???これ、後日ブログに書きます。

とまあ、こんな感じで次々に宿題がでる。
いっそ「問題集やってこい」って言われる方が
日本人的には楽かもしれない。

(画像:Unsplashから)

先生の語るトリビアが、なかなか意義深い

でも面白いのが
パリの歴史や言葉の意味について
ちょっとした小ネタが入ってくるところ。

例えば、マレ地区の名前の由来。
フラ語でmaraisって
「沼、水たまり」等の意ですが、
昔この地区は、雨が降ってセーヌ川があふれると
足がずぶずぶと沈んで
歩くのは危険な程の湿地帯だったそうで。
それが、今ではすっかりお洒落なショップが
立ち並ぶ、Pittoresque(ピトレスク)な街に
なっているんですね。

マレ地区。日曜日も営業しているお店が多い。

このPittoresqueという言葉についても
普通にプチロワイヤルの仏和辞書を引くと
「絵のような」「絵になる」「一風変わった」
などの和訳が出てきますが
この和訳についても先生の鉄槌が!

先生曰く、パリジャンにとって
Typique、Traditionalな場所…、
例えばヴォージュ広場やマレ地区が
まさにPittoresqueな場所なのだそう。

一方で、エッフェル塔はどうかと言えば
幾何学的に美しくて
絵になるモニュメントだけれど、
Traditionalではないから、違う。
Pittoresqueではない。んだそうだ。
(Traditionalと言うには新しすぎる)

モンマルトルも、最近はいかにも
観光客向けの店が増えてしまい、
Typique、Traditionalな場所では
なくなってしまったとのこと。
(これはなんかわかる気がする)

即座には理解できませんでしたが…、

何となくこの辺は
観光客と住民の間でも感じかたの違いはある、
フランス語を使う時は、言葉の中身について、
単なる辞書の和訳を超えて
しっかり考えなければいけないんだと
じわじわ気付かされたひとコマでした。

サンジェルマン大通り

それから、サンジェルマン・デ・プレの
「プレ(prés)」。
これは「草地」「牧草」の意味。
昔あの辺に牛がいっぱい居て
牧草地だったことからついた名前だそうです(笑)

あの素敵なサンジェルマン通りを
牛の大群がのそのそ行進しているところを
想像しちゃいました。

牛といえば、先日のパリ国際農業見本市にいっぱい来てましたね…。

コメント

タイトルとURLをコピーしました