フランス大統領選、各派の集合場所

フランス社会・街並み・建築
この記事は約2分で読めます。

5月6日、日曜の夜。仏大統領選挙の結果、
フランソワ・オランド氏が勝利し
パリでもあちこちで深夜まで騒ぎが続いていました。

中継のヘリが
パリ各地に集結する黒山の人だかりを
夜遅くまで放送していました。
きっとあの近所の人たちは
地上と空からの騒音で
とてもじゃないけど寝られないと思います…
そのくらいの大騒ぎ。

当選したオランド側の支援者の騒ぎっぷりは
日本でのワールドカップ本戦の渋谷、
いやそれ以上に強烈かも。
そのくらい、フランスの大統領選は
もの凄いイベントになっていました。

テレビは各チャンネルとも
選挙のニュースばかり。
オランド氏は地元のTULLE(だったかな?)で
勝利後初の演説を行い、沢山の中継カメラが。

面白かったのが、オランド勝利演説の後に
エディットピアフの「バラ色の人生」を
ミュゼット(あの如何にもフランスっぽい音の
アコーディオンみたいな楽器)で
奏でまくる一団が、いきなり壇上に登場したことです。

それまで、血圧上がりそうな勢いで
オランド氏が演説してた場面に
一気にミュゼットの音で、なごむ瞬間(笑)
さあ皆さん歌いましょう、って感じなのか?

負けた側のサルコジ支援者が涙する姿も
テレビで放映されてました。
パリでは、中継ヘリが
エリゼ宮へ帰るサルコジ氏の車を
上空からずっと追いかけています。
勿論地上でも、取材の車やバイクが
ひたすら追いかける…。

予選で10人の大統領候補が2人にしぼられ
最終戦でオランド&サルコジの
一騎打ちとなった訳ですが、
成る程と思ったのが
この6日夜のパリ市内で
両陣営が大集結した「場所」です。

◾️オランド側:バスティーユ広場
◾️サルコジ側:コンコルド広場
どちらの広場にも
びっしりと人間が集まっている。
中継ヘリから、地面が全然見えない位。

バスティーユ広場は
フランス革命の始まった場所、
つまり「革命を起こす側」の場所。

一方、コンコルド広場は
フランス革命でマリーアントワネット達を
ギロチンにかけた場所ですが、
そもそもは王様が作らせた広場なので
どちらかといえば「既存権力の象徴」と言えます。

今回はギロチン…じゃなかった、
負けてしまった既存権力側が
サルコジ氏というわけです。

日本で大統領選をやるとしたら、
どこに誰が集まるんでしょうね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました