パリのオペラガルニエへ。指揮者の真ん前、ど真ん中の席で鑑賞。

フランス社会・街並み・建築
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今週は母がパリに遊びにきてくれましたので
オペラガルニエで上演されている
「イポリートとアリシー Hippolyte et Aricie」
というバロックオペラを見に行ってきました。

WEBでのチケット購入は、こまめに公式サイトをチェック。

5月初旬に
オペラ座の公式サイトをチェックした時には
既に満席で、チケット販売終了になっており
あきらめていたのですが…
6月初旬に再度サイトを見たら
なんと販売再開されてる!(理由は不明)
興味のある演目があるなら
こまめにサイトを見にいくといいかもしれません。

うちにはプリンタがありません。
チケットのネット購入は可能だけど
コピー屋さんにプリントアウトしにいくのも
少々面倒だな…。
結局は、直接オペラ座にチケットを買いに
行きました。(チケット郵送なんて
フランスの郵便事情から考えて怖すぎますしね…)

オペラ座の正面から見て左側にまわり
チケットブースへ。
ちなみに建物内部の見学ツアーも
その付近から入場します。
(オペラ観劇しなくても、内部見学のみも可能)

窓口で、空き状況を確認。面白い席を発見…。

窓口で観劇希望の日にちを告げると
「あと残っているのはこのあたりだけ」
とパソコンの画面で座席の位置を示してくれました。

…すると…

最前列、中央
。追加の補助席だけど、指揮者の真ん前

という、とんでもない場所が2席空いている!
他には、もう少し後ろの右奥で
補助席ではなく普通のシートが二つ空いていた。

「この真ん中の席は、補助席だから
 ちょっと座り心地は悪いけどね」と
窓口の人が説明してくれた。
確かに、オペラ観劇はたぶん3時間以上かかるからね。

…でも。こんな席、滅多にないな。

というわけで、私の人生初オペラ観劇は
パリのオペラガルニエ、
最前列の指揮者真ん前の、ど真ん中、
となったのでした。
(なんでここだけ空いてたのか?
 同じ追加席の2列目以降は満席だったし。
 もしかしたらキャンセルがでたのか)

会場内を写真レポート。観客の服装や雰囲気は…

当日は19時30開演で
19時から入場が始まりました。
広角レンズを装着したカメラを持ち
ちょっとこぎれいな格好で出かけて
オペラ座の内部をいろいろ撮ってきました。

パリのオペラ座に、バレエ公演を見に行ってきました。チケットの取り方、内部の様子、来場者の服装チェックなどをレポートします。
入ってすぐ、この雰囲気からして楽しめます。
19時すぎでも、6月のパリなら外はまだ明るいので、自然光とシャンデリアの明かりの色が混じる。しかし…外の日射し以上に輝いて見えるこの空間。
巨大な左右対称の装飾。
シャンデリアもすばらしい。
シャンパン等、飲み物もカウンターで売っていましたが、じんましんがひどいのでパス。

観客がどんな格好で来るのか
ドレスコードってどんな感じなのかにも
興味ありました。

この空間に似合った
シックで素敵なスタイルのマダムもいれば、
普通に仕事帰りって服装の人もいます。
日本人カップルで、おそらくは結婚式の2次会で
着ていた服をそのまま持ってきたっぽい方々も…
そこまでフォーマルじゃなくても
大丈夫だと思います(板に付いてないと逆に浮く)。
流石にTシャツ短パンの人はいません。
旅行で来る場合、特別な日でなければ
こぎれいな服装で十分です。

劇場内に入ると、シャガールの絵の天井が。

最前列の補助席に座って観劇

最前列は、オーケストラの人と
すっごい近いんですよ…。
女性指揮者のたくましい背中と腕が真ん前で
迫力を感じます。
私の席から、舞台右側がこの角度で見える。
舞台上の役者さんも目の前って感じ。

この白い譜面があるところが指揮台

音は後ろの方が聴きやすいかなとも
思ったのですが、指揮者の真後ろって
案外悪くなかったです。
歌い手さんの様子や声の出し方も
すごくよく見えたし、
何よりバロックオペラの凝った舞台セットや
繊細で美しい衣装を
これほど近くで見られたのは面白かった!

自分の席から左側を見るとこんな感じ

フランス語の字幕は
私達のほぼ頭上で表示されているので
それは角度的に見づらいんですけれど、
歌詞なんか見なくても歌声と演奏で
十分楽しめました。

細かい装飾がいっぱい。上に照明機器がでてるんだけど、そんなところに目をやる暇がない…
入場時や休憩時間に、補助席の人が立たないと出入りが不便なので、そういう協力は必要でした。(購入時に説明あり、協力OKって人じゃないとここには座らせないみたい)

座らなかったけど、
フツーのシートの座席ナンバープレートも
美しいデザイン。

補助席には、このナンバープレートは付いてなかった

終演は11時。
すっかり暗くなったパリの街に輝くオペラ座を
つい振り返って眺めてしまう。

ギリシャ神話を知らなくても
十分美しく楽しめるオペラ。
素晴らしいひとときでした。
こういうの見ちゃうと
ギリシャ神話を読み直そうかなって思うんですよね。

ちなみにあの補助席、110ユーロ。
ここからメトロ1本で帰宅。
パリは狭いのですぐ家に着いた…

あの席は流石にもう取れない気がするけど
パリに居るうちに、もう一度くらい観劇したい。

日本でオペラをみるより
気軽に見られる気もします。
パリ旅行の際に、ぜひ観劇を!

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