19区、ラ・ヴィレット地区散歩。

フランス社会・街並み・建築
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8月も今日で終わり。
日本と全く気候の違う、パリの最近の気候は、
最高気温は25℃前後、
湿度がたまに40%を切る状況で、
そろそろ保湿を始めないと肌が乾燥する感じ。

温湿度計を持ってきているので
日本との気候の違いがわかり
それだけでも日々面白いのです。

さて、久々の街歩きレポート。
パリカトの先生からは
「音楽を聞く代わりに、テレビを聞きなさい!」
というヒアリング改善指令がでていて
日々まじめに守っているのですが
上達している感覚がなく
ちょっと自分の部屋から脱走したい気分。

さ、外に出よう!

今回はパリ西北部、
19区のラ・ヴィレット地区
Parc de la Villette に行ってきました。

いつもの私の街歩きの通り、
ここも観光地ではありません。
もともと食肉市場(屠殺場?)だったのを、
ミッテラン大統領のパリ改造計画で、
市民が憩える公園にしたエリアです。
ベルナール・チュミ設計。

チュミ設計、といっても…
公園自体がかなり広いので、
建築物やオブジェは疎らなのですが、
私個人的には、この丸い物体↓を
いたく気に入ってしまいました。

青空に映える、La Geode。

ちょっと雲が出ていたおかげで、
空の映り込み方が面白い。

向かいに、科学産業博物館があり、そこから眺めるとこんな感じ。

実はこれ、
ヨーロッパ最大の半球形(ドーム)スクリーン
なのです。

お台場の日本科学未来館にある
3Dプラネタリウムみたいなものかな?
球体の下部に入口が有り
チケット売り場は子供連れでにぎわっています。

この施設内には子供向けの展示も多く
夏休み最後のためか
いたるところ家族連れでいっぱいでした。
日本の夏休みと同じですね。

ここは
図書館をガラス越しに覗いて撮ったところ。
閉館中か、今日は誰もいませんね。

ベンチや芝生でくつろぐ人たちも沢山います。

真ん中には運河。

先生の引率でピクニックに来ている子供たち。

本屋さんを発見。
パリ再開発の図面が載っている本を1冊
購入してしまいました…。近所だったら通うなあ。

日本の縁日みたいな屋台もある。

遊園地もあります。

こどものほっぺが、いわさきちひろの絵みたい。

下の写真は
元々食肉市場だった建物の鉄骨を残した部分。
先日歩いてきたマレ地区の
Le Carreau du Templeと同時代の建築かな。

元の骨組みにそのままくっつけるかたちで
ホールが建てられています。

歩いている人と比較して、建物のサイズ感がわかるのですが、結構大きな建造物です。

音楽ホールもあって、今は、ジャズライブ開催中。

隣の敷地には
音楽とダンスのコンセルバトワールが。
その入り口付近にひっそりと、
緑に覆われたピアノのオブジェ発見。

この廃墟感がよい

19区は引ったくり等も多いエリアで
夜間など治安はそれほどよろしくないようですが
ラヴィレット付近は緑も多く
昼間の道路はこんな感じで
穏やかな雰囲気にみえます。

でもよく見ると
解体現場などで大抵このような
グラフィティ系の文字を見かけます。
元気な若者が居るってことね。
これ、ある決まった地区に多いみたい。
10区とか。
ちょっとやんちゃな雰囲気が伝わるでしょうか。

公園をでて、運河沿いも少し歩いてみました。
運河の橋も稼働中。
サンマルタン運河同様、ここも現役の施設か。

運河沿い

パリらしくない高層ビルの足元に
不思議な外観の建物を発見。

なんと、カフェやホテルの入った建物でした。
近くで見ると、こんな感じ。
少し緑がかった、よしずみたいな外壁デザイン。
夜も、きれいかもね。

多分、ここも以前紹介したベルシー地区と同じく
観光地ではなくて
普通のフランス人の家族が
子供を連れて遊びにきたり
芝生でごろごろしにきたり
するような場所なんだと思います。

パリ市民の、普通の生活の場。
広い空を見渡せる公園。

ともあれ…プラネタ好きの私としては
あの美しいLa Geodeで
ハッブル望遠鏡のプログラムを
上映している事が分かったので
今度それを見にきたくなりました。

フランスのプラネタ光学機器レベルや、如何に。

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