南伊旅4:アグリジェントのギリシャ遺跡。

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アグリジェントの遺跡地域は
世界遺産に指定されていて
複数の神殿が残っていますが、
その残り方の「違い」が面白い。

まず1つ目は、2800年前に建築され、
その後はずっと放置されて半壊している神殿。

そして2つ目は、
過去のある時期にビザンチン教会として
利用されていたおかげで、
比較的よい状態で残っている神殿です。

壊れている方は、こんな状態。

いかにも廃墟っぽい。日暮れ時だと、より侘しく。
柱だけ担っている箇所。円柱の真ん中に鉛の塊をいれて支えていた。ここは戦争で破壊されていたのを、20世紀になってイギリス人が私費で修復しアグリジェント市に寄付したヘラクレス神殿。

一方、状態の良い神殿はこちら。
人が使って手を入れれば、
建物はこのように残るというのが如実にわかる。

コンコルディア神殿
キリスト教の教会として使われていたため、ビザンチン様式のアーチが残っている
低地は湿地帯で不衛生なことと、防衛面からも、神殿はこのような高台に作られます。ちなみに、足元の階段部分にはセジェスタ遺跡のような出っ張りは無いので、ちゃんと竣工した神殿であることがわかります(笑)

ちなみに、ギリシャ本国に残っているものよりも
こちらの神殿の方が状態はよいそうです。
アグリジェントの街は、
神殿の側にお店等を作る事を許可しておらず、
そういった遺跡地域保存の為の措置も厳しい模様。
(そのぶん、観光経済的には苦しくなりますが
 保存を重視している)

遺跡から見ると、市街地がこんなに遠い。

セジェスタの記事で、
ギリシアとローマの劇場の形の違いに
触れましたが、道路面にも違いがあります。

ギリシアの道は、人のみ歩く。
ポンペイなどローマ人の遺跡の道には轍があり
馬車が通ったことがわかる。

遺跡付近には、
おそらく無許可のお土産販売員さんたちが
いました。
(ここから買うと、買った方も罰金です)
英語が通じず、フランス語で断ったら通じた。
聞いてみるとセネガル人とのこと。
セネガルの公用語はフランス語なんだよね。

そう、シチリアは位置的にアフリカにも近い。

9月のシシリアは、オリーブやアーモンド、
ぶどうの収穫期。
至る所に、収穫を待つオリーブの木がありました。

夕食は、レモン風味の小エビのリゾット

芯が残ったお米が、イタリア流。

美味でした。シシリア産オレンジ100%のジュースも。

魚のすり身と松の実、
茄子とトマトのシャルロット。
これも野菜のうまみと魚が合います。

デザートはセミフレッド、エスプレッソ風味。
イタリアのデザートは見た目シンプル、
違うところで勝負なのだ。

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