パリのアジアティック事情。

フランス社会・街並み・建築
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パリ市内には、夫々の国や民族ごとに
なんとなくこの辺に多く住んでるって
エリアがあります。
その国の人向けの食料品店や雑貨、
美容院等が見つけやすくて、
日々の暮らしには便利なのです。

アジアティックのレストラン事情

(画像:Unsplashから)

ちなみに、日本食レストランと称するお店は
いたる所に有るのですが、
9割以上は、日本人以外の経営。
厨房に居るのは、中国系、他アジア勢など様々。
和食とはいえない、得体の知れない食事が
出てくるので、悲しいものがある。
美味しくないので私は行きません。

ちゃんとした和食を出しているお店だけ
しっかりお金を払って食べに行ってます。

パリで「日本食」って銘打てば
客が入るだろうってだけの店が多いのかな。
和食を食べた事もない人がつくる、日本食。
ほぼ罰ゲームレベルで不味い。
外国の方には、あれを食べて
和食だと思わないでもらいたい。
他国の文化にリスペクトのない食商売は
好きになれないね。

こちらにいて、韓国料理店は
いろんな野菜が食べられるのが魅力的。
それから、かつてのフランスの植民地で
文化的なつながりが深いからか、
ベトナムサンドイッチも野菜たっぷりで美味。
パリに来て、肉と乳製品がメインの食事に
疲れた時には、是非試してみてほしい。
(パリのカフェ外食では野菜がとれない)

ベトナムのサンドイッチ、バインミー (bánh mì)。バゲットが美味しいのもありがたい(画像:Unsplashから)

不思議なのは、
中国勢が中華料理屋をやらないで
和食店を出すこと。
世界三大料理なんだから、美味しい中華や
点心のお店、もっとやってほしいのですが…

これには事情もある。
中国からフランスに流れて来ている層には
本国でちゃんとした食生活を送れていない人、
まともにご飯を食べられていなかった人が
一定数いて、彼らが外食産業で働いている。
(北東部が多いと聞いたことがありますが…)
そうなると、美味しい中華を食べたことのない
人が作る料理になってしまう。
料理人としての修行もできない環境だったり
するので、これがパリの中華がレベルアップ
しない理由の一つなんだろう。
ちゃんと頑張ってるお店に、伸びてほしいけど。

キッコーマンの醤油だけ置いてあるところは大体日系。砂糖入りの甘い醤油を置いているところは、たぶん他の国の人が料理してるって、なんとなく見分けてます。(画像:Unsplashから)

区ごとの居住傾向

さて、脱線しましたが、地区の話に戻ります。

日本人が多いのは、15区、16区あたり。
15区はパリ市内でも中流ファミリーが多い区で、
16区になると、フランス人でも富裕層が多くなります。

韓国人の子いわく、
15区は韓国人が一番多く住んでいる区らしく、
確かに韓国系の食料品店があちこちに有ります。

そして、それらのお店では大抵
日本の食材も買えるので、
日本人にとっても住みやすい場所なのだと思います。

そして、中国人が多いのは13区。
老朽化した高層住宅やHLM(公営住宅)が多く
ちょっとしたチャイナタウンもあるエリア。

2月は、旧暦の新年であり、中国のお正月。
本日、13区のイタリー広場を通ったら
何と広場じゅうの街灯に、片っ端から
「赤」と「金」の中国式提灯が飾られていました!

こういう赤いランタンが広場中に。色が目立つ(画像:Unsplashから)

この広場に、これだけお金を出して
(街灯は公共の管理だから、提灯設置には
 区役所とかに許可を取るんだろうけど)
フランス人に全然関係ない旧暦の新年を
ばーんと景気良く祝っちゃうところ、
今の中国の勢いなんだなと思います。

ちなみに、15区や16区では
こんな日本式正月、韓国式正月飾りを
大々的に見かけることはまずありません。

うーん。
パリで誰が、コレを発注してるのか興味ある。

商店系の人なのか、あるいは
パリには中国系の裏の方々も当然存在するので
もしやそちらか。

ちょっと物騒な話ですが、華僑○フィアが
パリでそれなりに組織立っていて
パリの裏華僑世界をまとめてるんだろうなと
思うのは、中国系らしき○婦が集まる地域を
見かけたからです。

それに比べると、
日系や韓国系は○フィアがパリに居ないのかと
思うくらいひっそりしてます。
韓国、台湾も、旧正月の2月に
お正月お祝いするんですけどね。

ただ、パリの中国人といっても
ひとくくりには出来ません。
例えば、クラスメートの中国人の女の子は
多分それなりの階層のお嬢さんらしいのですが
13区の裏道のチャイナタウンは
スリが怖いから行かないと言うので
少し驚きました。
同じ国の人間でも、怖いってことか…

台湾人クラスメートも
13区に特に買い物に行ったりはしないそうです。

要は、同じ中国系でも
表の人と裏の人が両方パリに居る感じか。

それにしても、このイタリー広場に
オスマン建築の13区の区役所があって
+アールヌーボー様式の街灯
+中国式の提灯
という取り合わせ。

ある意味カオスですごかった。
ほんとにカメラ持っていけば良かったな。

思い切って
祝いたい気分はよくわかります(笑)
だって、お正月って、なんか
「いい」ものだもんね。

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