アレバ社の前で、反原発デモ。

フランス社会・街並み・建築
この記事は約2分で読めます。

東日本大震災から2年。先週末の3月11日、
パリ西部のラ・デファンス地区では
原子力廃絶を訴える「人間の鎖」デモがありました。

ラ・デファンス地区には
フランスの様々な大企業のビルが集まっており、
福島の原発事故処理に技術提供をしていることで
日本でもその名を知られることになった
フランスの総合原子力企業「アレバ 」(AREVA) も
ここにあるのです。

パリカトのボランティア主催のお散歩会にて撮った写真。

こちらはパリ西部の再開発地区、
ラ・デファンスの街並み写真。(パリとは全然違う)
そして植物のオブジェの後ろ左手に見える
黒いビルが、アレバ社です。
(なんか皮肉だなと思って撮った一枚)

ちなみに、アフリカのマリにも
アレバ社の関連施設があります。

そしてこの日は、パリだけでなく
フランスのあちこちで
この「人間の鎖」デモが行われました。

「FUKUSHIMA」や「3.11」が
原発に対するアクションのキーワードに
なっていることを感じます。
日付まで記憶に残るような原発事故だったのだ。

フランス人の原子力利用に関する意識調査

3月11日にあわせ、
原子力利用に関する意識調査の結果が
様々なフランスメディアで取り上げられています。

原子力利用については、
震災直後の2011年4月の調査では
「心配だ」と回答したのは56%でしたが
今回の調査では42%に。

これをどう捉えるか。
減ったと見るか、まだ42%もいると見るか。

調査によると、
職業や年令による回答の違いはないのですが
男女差がくっきり出ていて、
心配だと答えた人の割合は、
男性33%、女性50%でした。

いずれにせよ
同性結婚と養子問題の時と同じく、
フランス国内でも意見が真二つという状況です。

私が興味深かったのは、
原子力利用を是とする人たちの一番の関心事は
「フランスのエネルギー政策の独立性
 (外交上の安保)」だったこと。

CO2問題じゃないんだよね、ここ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました