衛生観念の違い。風邪でもマスクをしないフランス人。

フランス社会・街並み・建築
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ステロイドの錠剤と吸引薬、去痰剤をもらって4日目。
耳の詰まった感じも無くなってきたし、
4時間程度は、連続して眠れるようになりました。
眠れるっていいな。

先生曰く、今は自分の免疫が頑張りすぎてて
暴走してる状態らしいです。
夜中に呼吸が苦しくなったら少し体を起こして
休んだり、何とか睡眠が取れるように工夫してます。
まずは寝ないと。

それぞれの薬の持続時間も何となく判ってきた。
初めての薬は、自分の体で実験する。

とりあえず、毎日学校には行っています。
まだ声を出すと、すぐにゼイゼイして大変なので
会話クラスには出られません。
こればっかりは、ジェスチャーや筆談って訳には
いかないし(笑)

街中の煙草の煙や、埃っぽい空気を吸うだけで、
てきめんに咳き込みます。
日本ではこんな時、マスクして外出するものですが、
フランスでは、マスクをして外出しているは
まず居ません。そもそもマスクの文化がない。

治安の問題から、公共の場所で完全に顔を隠すのは
本来NGってのもある。
(日本でフルフェイスのヘルメットでコンビニに入る
 ようなもの?)

街中でのマスク着用は禁止じゃないんだけど、
病院等どうしても必要な場所ではつけるみたいですが
外でマスクするのは恥ずかしい、という感覚も
強いらしいのです。

とはいえ…
今、普通に息をしててもノドに染みて痛いのと、
自分が感染症にかかりやすい状態になっていること、
この二つの理由で、
やむを得ずマスクして外出してみました。
自分の体は、自分で守らにゃなりません。

…しかし…かなり目立ちますね…。

道を歩いていたら、
すれ違ったバスの運転手さんに、ジェスチャーで
「すごいの(マスク)してるね!」なんて
ニコニコ?されたり(面白がられた)
歩きですれ違う人にも二度見されたりします。
「一体なんの重病人?」みたいな感じ。

すれ違う人たちの目がおよぐのが笑える。
ふふふ驚け。私は病人だ。

感染症とか、衛生面にゆるいフランス人には、
マスクというのは理解しがたいものなんだろう。
トイレの後に手を洗わない女性も結構いるしな。
(これスゴイ。怖い。)

日本と違ってフランスは乾燥しているから、
雑菌は繁殖しづらいんだろうけど、
乾燥状態をむしろ歓迎するウィルス類になると
最悪の条件が揃っているといえる。
パンデミック、いつでもあり得るなあ、
なんて思いながら、マスクで街を歩きました。
目立ったなあ…

たぶんこんな体調の時は、フランス人はもう
外出しないんだろうな。
そんな訳で、不審者1名、パリで闘病中だ。

とりあえず、旬のものを食べて元気になろうと、
苺など買ってみました。

とちおとめ的な味や果汁を期待したけれど、
日本の苺に比べて甘みは少なかった。
見た目はこんなにおいしそうなんだけど。
水分も少なめで、実がしっかりした、昔の苺に近い味。
ショリショリした歯ごたえ。

いくつかつまんだ後、ざくざく刻んで鍋にいれ、
ちょっとお砂糖を加えて
なんちゃってコンフィチュールにした。
ジュースが出てきて、飲み込みやすくなるのもいい。

もう、夜9時くらいまでほんのり明るいパリ。
家で寝込むのが勿体ないくらいの陽気になってきた。
道端のレンギョウの黄色もあざやかで、
ソメイヨシノではない、葉のある桜もちらほら咲き初めています。

春ですね。

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