グランパレに、現代アート展を観にいってみた。

美術館・博物館
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グランパレは、1900年のパリ万博の際に作られた
築200年超のパビリオンの一つ。
現在もイベント会場や美術館、映画館などが揃う
複合施設として利用されています。
昨冬には、なんと屋内スケートリンクもオープン。
こうして市民に使い続けられているのはすごい。

グランパレに行く時の、おすすめ徒歩ルート

グランパレに行く時は、時間があれば、
一つ手前のメトロの駅「アンバリッド」で降りて
美しいアレクサンドル三世橋を渡っていくコースが
歩いてて楽しいのでおすすめです。

この橋が素敵だというのもありますが、
歩いていくうちに、下記写真のように
グランパレのガラス天井が楽しめるから。

曇天でも、これだけ美しい

建物の目の前からだと、このフォルムが見えないので
もったいないよね。

アレクサンドル三世橋の街灯、こちらも何度見ても良い。

現代アート展 DYNAMO

只今、現代アート展DYNAMOを開催中。
(2013年7月22日まで)

ピンクの垂れ幕、一番上と一番下の文字だけ
手ブレみたいなボケたデザインになってました。
(最初見たとき、自分の目がそんなに疲れてたのか
 とあせりました)

作品の中には、光のフラッシュを用いた
インスタレーションも有るので、
光の点滅の刺激に弱い人への警告文が出ていました。

それと、iPhoneで作品を撮って投稿し、
みんなで共有して楽しむアプリも提供されていたの
ですが、自分はiPhoneじゃないので、パス…。

撮影自由だったので、いろいろ撮ってみました。

天井までの空間を目一杯つかった作品
建物の窓から見ると、柱や壁面にオレンジ色のアート作品が

下の写真は展示品じゃなくて、グランパレの普通の門ですが…美しい。

ガラス窓ごしに撮ったので、若干の反射が写り込んでしまった…
結構混んでる。老若男女問わず。
アートの中で思い思いに過ごせる雰囲気
子供と作品を撮ってる親御さんも多かった
平面?アートもあれば…
ハロゲンヒーターみたいなのもある
かなり大きい作品

モノクロで撮っても、また良し

上の作品の一部をモノクロで撮っても面白い
内部のランプが、まわりいっぱいに網の影を映し出している作品? 子供たちが喜んで壁に張り付いている
下の扇風機で、薄い布地をふわふわと噴き上げ続けている作品。ぼんやりながめるのもよし。
白塗りの釘の集合体?
光り物が多かったです。

記念写真をとる子供。
後ろの2本の丸いテープは、扇風機にあおられて
ずーっとあの高さをふよふよと浮いているのです。

館内マップとペンを握りしめたまま記念撮影。楽しそうでした

自分の1番のお気に入りはこちら。
Timo Nasseriというドイツのアーティストの作品。
身長と同じくらいのサイズがあり、一般家庭の壁に
飾るにはかなり大きめ。そしてかなりトゲトゲ。
それでも、延々と見ていられる魅力があります。

現代アートは、写真に撮りきれないタイプの作品も楽しい

見覚えのある作品があるなと思ったら、
最近、パレドトーキョーでも展示会をやっていた
Julio Le Parc氏の作品も出ていました。
なるほど、場所を変えてまた見せてくれるんだな。

一つ、どうしても写真に撮れなかったけど、
面白かった作品が…。

ある部屋だけ、数人ずつしか入らせてもらえないので
えらく並んだんです。
何の部屋だかも判らなかったけど、とりあえず並んだ。

ようやく自分の番が来て、部屋に入ると、
一面の霧というか
白煙で満たされた部屋になっており、
自分の手を伸ばした指先さえ
ぼんやりしか判らない程でした。
あたり一面、モヤモヤの部屋。その中を歩く。

普段「視界を完全に奪われた空間を歩き回る」
ということは滅多に有りません。
でもこの室内で、目で得られる情報と言えば…

上を見ると、うっすら照明がついているのが判ったり
所々の壁が、黒や黄色等に塗られているのが
白煙にぼんやり反射しているのが見えたり

…たったそれだけ。

でも、滅多に出来ない「リアル五里霧中」体験です。
ちょっと並ぶけれど、
どこかで機会があれば是非一度お試しください。

今回は、目の錯覚や、光ものなど、
『目から取り入れる刺激』の展示が、
これでもかというほど盛りだくさん。

その中で、唯一の、逆のアプローチ。
『見えない』の展示。

そのギャップを楽しめました。




普段、いかに目から得られる情報に助けられているか、
うっすらと気づく。

体験型のアートで、何を感じ、何に気づくかは
本当に人それぞれ、タイミングによりけりだ。

それが、またいい。

放射の図にAKIRAを思い出す

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