フランスの食文化。北はバター、南はオリーブオイル。

食生活
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最近、旅行でパリに来た人との話の中で、
「フランスに住んでみて、
 意外に美味しかったものってありますか?」
という問いが有り、
胃袋が初心にかえる心地でした。

ああ、近頃慣れがあって、諸事疎くなっているかも。
という訳で、改めて反省し、フランスの食の話を。

バターを使うパン類や料理が美味しいのは、フランス北部

フランスをあちこち旅行された方はご存知の通り、
パリを含むフランス北部は「バター」の文化です。

だから、
バゲット(バターがたっぷり入ってます)に
さらにバターのせたり、
バターをたっぷり使ったデニッシュや
ヴィエノワズリーが美味しいのは、
フランス地図の、上の方のエリアです。

りんごをたっぷりのバターで甘煮にして、クリームを添えて。ブルターニュっぽいデセール

どのパン屋でも美味しいという訳ではないですが
当たれば、クロワッサンの美味しいのが
たった1.5ユーロ程で買えて、
とっても幸せな気分になれます。

バター系のものは、是非パリやフランス北部で
食べて帰っていただきたいところ。

イタリアに近い南仏は、オリーブオイルの文化圏

一方、南仏は「オリーブオイル」の文化。
南仏は、イタリアに近いですし。
フランスって、南北で食文化は大分違います。

私が暑いときによく作る一品が、こちら。

サーモンと、アボカドと、トマトと、
エシャロット(無ければ玉ねぎ)を刻みます。
好きなものを食べたいだけザクザク刻む。

そこに、たっぷりの新鮮なオリーブオイルと、
レモンと、お塩を加え、
ぱぱっと混ぜて、彩りにパセリ等ふりかけると、
おいしいマリネが出来上がります。

お塩も、ゲランドの手作り塩だと、なお良し。

フランスのオリーブオイルってどうなの?

また、フランスに居て良く聞かれるのが、
「フランスのオリーブオイルって美味しいの?」
ということ。
イタリアの方が、美味しいんじゃない?って
質問ですね。

これについては、産地がはっきりしていて
「新鮮な」オリーブオイルだったら、
フランス物オイルも、とても美味しい!と
お答えしています。

日本にあまり入ってこないのは、
そもそも生産量が少ないので
知名度がないってところでしょうか。

マリネの左上にちらっと写っている
瓶入りのオリーブオイルは、
パリにも何カ所かあるショップ
「プルミエ・プレッション・プロヴァンス」で
量り売りされているもの。

このオイルを惜しげも無くたっぷり使って
マリネにします。地産地消。
オイルの香ばしさとレモンの酸味がとても合う。
ナッツ食べた時みたいな、香ばしさもある。

このお店では
バジルフレーバーやレモンフレーバーの
(バジル系パスタや、魚のマリネに使うそうです)
小さな缶入りのオリーブオイルも売っていて、
そちらは1缶100MLが4.5ユーロ + 専用キャップが
1ユーロ、というところ。

でも私のお勧めは、瓶の量り売りオイル。

オイル250MLが6ユーロ。
 +ガラス瓶3ユーロ、
 +注ぎやすくしたいなら専用注ぎ口が4ユーロ
  (確かに便利。無くてもいいけど)

使い終わったら、また瓶を持っていって
好きなオイルを入れて買う訳です。
瓶のリユース。気に入った。

サンジェルマンデプレ地区にもお店があって、
商品の回転も早いのか(これ大事)
とても新鮮なオイルでした。

何種類も並んでいて、それぞれ味が違います。
どれも値段は同じなので、
ひと瓶に、適当にいろいろ混ぜて買う事も可能でした。
なんともおおらかな売り方…さすがフランス。

どんなブレンドになるのかは、帰ってからのお楽しみ。

炒め物等に使うには勿体ないオイルなので、
サラダやマリネ等に。
小さなプラスチックスプーンで、味見もできます。
こだわる方は試食(試飲?)してからどうぞ。



◾️2022年追記:
 イタリア産オリーブオイルには
 大規模な産地偽装の情報があります。
 フランス産オイルは知名度が低い分
 偽装は少ないんじゃないかと…
 (下記記事はイタリアガイドの方のブログです)

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