ビジネスフランス語の基礎を学んでみた。

パリカト
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英語に「ビジネス英語」があるように、
商業フランス語、ビジネス用のフランス語
というものが存在します。

日本でも、新入社員の入社研修等のタイミングで
「宜しくご査収願います」とか
「皆様のご健勝を…」とか、
普段の生活ではあまり使わない言葉を学びますよね。

フランス語にも
その類いの言い回しがいろいろあります。

そういうのにも慣れておこうと思い、
今学期のパリカトで
この商業フランス語の授業も履修してみました。
宿題が妙に多くて大変だけれど、
大人としてやる価値あったな、と思っています。

ビジネス特有の言い回しを学べる

勉強のお供に、Hugo&Victorのピンクグレープフルーツタルト。旨し。

というのは、
文法云々の問題じゃなくて
「そういう言い回しなんだ」って判ればいいだけだ、
といろいろ安心できたから。

役所からの文書も、少しだけ怖くなくなる。
なんだか、自分の新入社員時代を思い出します。

ちなみに、
ビジネス文書にオリジナリティは不要。
定型の、皆に判りやすい文書を作るのが目的。

だから、
普段のフランス語の授業でやっているような
ちょっと文学的だったり
皮肉でわざと逆の事を言ったり
そんなフラ語とは全く対局にあるのが
商業フランス語といってもいい。
文系の大学や大学院に入る為のフラ語とは
大分違うのです

2語以上を組み合わせた言葉の意味を学べる

パリカト周辺散歩

そしてもう一つ、履修して良かった事は、
新聞記事などによく出てくる経済用語、言い回し、
特に2語以上を組み合わせて出来てるコトバの意味が
判るようになったこと。

この辺は、もう辞書では解決できない部分です。
高校の経済の授業や、大学の一般教養で、
いろんな用語の定義を学ぶのと、同じようなもの。
読んで、聞いて、覚える。そのくり返し。

英語とフランス語の比較

勉強のお供シリーズ

一方、言語の比較で言うと、
ビジネス文書の言い回しでは、
英語の方がストレートな表現を使います。

フランス語も、
最近は大分シンプルな表現を使うようになりましたが、
昔の商業フランス語の例文をみると、
軒並み判りづらくて、しかも長い…………
正直なところ、初見ではほぼ、意味不明です。
文法じゃなくて、それが定型表現ってだけなんだけど
知らないとびびります。

ちなみに、今のクラスメートに
ロシア人とウクライナ人が居て
(これも凄いタイミング)
いわく、スラブ系言語のビジネス文書は、
もっと遠回しで判りづらいとのこと。
スラブ圏では、私は多分生きていけないな…。

ビジネス英語と違うルールが、いろいろある

パリカト周辺散歩

商業フランス文書作成の細かいルールは
英語と違います。

◾️数字の扱い
◾️改行方法
◾️送り状の宛名の位置が逆
こんな感じで、理由は無いけど仏語のビジネス文書の
ルールはこうなってます、って事を学びます。

学問用フランス語とは別に、学ぶ価値あり

パリカト周辺散歩

そんな訳で…本当に、こればっかりは、
学問用フランス語とは別世界。
別な授業で習う価値があります。

もちろん、DELFのB2試験でも
手紙文を書かせる問題もありますが、
目指す方向性が若干違いました。

大学や大学院入学を念頭に置いている
DELF、DALF試験では、
もっとインテリな言い回しを書かせたがるので(笑)



さあ、今日も宿題がんばります。
今朝からサマータイムが始まり、
日本との時差が7時間になりましたが、
もうこの切り替えにもなれて、
朝起きたら「そういえば1時間ずれたね」
っていう程度で過ごせています。

本日、フランス全土で市長選挙が行なわれ、
先週の予選で、極右政党が躍進しているのと、
38%という記録的な棄権率が騒ぎになっていますが、
結果は如何に。
私はうちで静かにニュースを眺めていよう。

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