ワインの国の、ぶどうの季節。味覚の和訳は難しいって話。

フランス語
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只今フランスのあちこちで、葡萄の収穫真っ最中。
八百屋さんにも、魅力的な丸いつぶつぶたちが並び
「…おいしいよ!」とささやいているかのようです。

フランスの葡萄は
イタリアなどの暖かい国のものと比べて
粒が小さく、皮も薄いので、
良く洗って皮ごと食べられます。

ひとつぶのサイズは親指の爪くらい。
イタリアの葡萄の大きな粒と比べると
半分くらいのサイズです。

紫色の葡萄は、Concord種。
日本だとコンコードって紹介されています。

手前の白ブドウは、Muscat de Chasselas種。
八百屋でも、MuscatとかChasselasとかって
プレートに書いて売られています。
最後の t は発音しないので、ミュスカと聴こえます。

ミュスカの方は、皮と種ごと食べても
口には残らないのですが、
コンコードは皮と種の渋みがあるので
気になる人は残します。
でもこれをよく噛むと、赤ワインの渋みと同じ味が。

この渋みの事を
フランス語でASTRINGENTというのですが、
電子辞書で調べると
「収れん性の」と出てきてしまいます。
最初は、何の事やらで
この和訳がしっくりきませんでした。

確かに、美容業界、化粧品のパッケージ等では
「収れん化粧水」で「アストリンゼント」
と書いてあるのは日本でも見かけますが…

食べ物の味の表現になったら
これは「渋み」が和訳だと思うな。
苦み、でもないので。

食の事、味覚の事については、
電子辞書の仏和が役に立たない事が多く、
思わず○チ○ワイヤルを発行している旺文社に
内容訂正提案のメールを送りたくなる時も。

まあでも。

今は正に、実りの秋。

いよいよこうして
「辞書を超え行く」瞬間を迎えているのだと
自分をちょっとだけ褒めてもいいでしょうか…
実りの季節に免じて…

勉強のお供には、MEERTのゴーフルも美味しい。おじさん二人が、激甘ゴーフルを眺めてるのが微笑ましい

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