留学保険と、フランスでの病院通いの話。

帰国関連
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留学保険の帰国支度は、特に無し。

学生向けのセキュリテソシアル等に
加入している人は、諸手続きが有るかと思いますが、
私はAIUの海外留学保険を
留学期間にあわせてかけていたので、
帰国日の3日後に、自動的に契約終了になります。
こちらは特に手続きなし。ラクチンでした。

なんだかんだと、環境が変わったせいもあり
留学中に何回か病院にかかりましたが
サポートも適切でとても助かりました。

(私は、私立病院アメリカンホスピタルの診療を受けて
 自費で支払い、その分は留学保険で賄っています。)

セキュリテソシアルよりは当然高いけれど
体のことに関してだけは
お金で解決できるぶんは、それでいこう、と。

人それぞれ、留学の予算計画にはメリハリも必要ですよね。

アメホスの耳鼻科で検査を受けたときの話。

パンテオン

検査のやり方は結構おおらか

イヤホン学習を長時間やりすぎて
耳の中がかぶれてしまい、病院にかかりました…

その検査費用が、250ユーロ(約35000円)。
クレジットカードで支払い、後から保険会社から
振り込まれてきます。結構、お金かかる。

アメホスは、高級最先端病院のはずなんだけど
高い検査なのに、割とゆるゆるなところもあって(笑)

例えば、日本で聴力検査を受けるなら
外の音を遮断する、閉鎖式のヘッドホンで測定するのに、
アメホスでは開放式ヘッドホン(=外の音が丸聞こえ)
を使い、検査員の衣擦れなども
微妙に聞こえながらの検査だった(笑)
そんなところは、流石フランス。

箱単位で、薬を購入

耳かぶれには、この点耳薬?を処方されました。耳腔に垂らして使います。

薬は、以前も記事に書きましたが、
日本の調剤薬局のように、使う日数分ではなく、
箱単位で買います。

だから、1日4錠 × 8日分 = 32錠が必要な場合、
一箱30錠入りの薬だったりすると
2箱買うのか?ってことにもなります。

医師の処方箋には、
例えば「1日4錠 × 8日分」としか書いていないので、
1箱買うのか2箱買うのかは、その人次第。
(お医者さんは、その薬が一箱何錠入りなのか
 把握していないので…)

Avenue Felix Faure と Rue de javel の角に有る
調剤薬局は良心的で、「何箱にしますか?」って
こちらの希望を聞いてくれることが多かったですね。
この薬局は、どの薬剤師さんも親切なので、
ご近所の方には本当にオススメ。

Pharmacie Félix Faure

同じ薬を買うのにも、
Commerce商店街にある24時間営業の薬局は、
一番高い金額になるように売ってきます。笑
まあ、足りなくないようたっぷり売ってくれると
思うべきか…。

同じ処方箋でも、出てくる薬はいろいろ

そして、同じ薬の処方箋でも、
何社か同じ内容の商品を出しているらしく、
薬局が違えば、違うパッケージの薬が出てくる場合が
ありました。

ちなみに下の写真の2箱は、
同じ内容の処方箋で、
別々の薬局で出されたものです。
薬局によって、品揃えが違うんですね。

注目すべきは、錠剤の大きさ。
100円ライターの頭部分くらいあります。
お年寄りが飲み込むのは大変そう。

薬の値段は(同じ抗生物質なんだけど…)
上の 6錠入×2箱(12錠)で、10.56ユーロ、6日分。
下の 14錠入×1箱 で、    5.24ユーロ、7日分。
(下のはジェネリックだったかも。)

フランスの医療費、無料で良い医療を受けられているかと言えば…

パンテオンからエッフェル塔を眺める

フランスは医療費がタダと言われますが、
所得の25%を、税金として払った上での事なので
タダというわけではなく
それなりに皆が収入に応じて負担しています。

そして、国がやっている健康保険で受けられる医療は
贅沢は言えないけど医者にはかかれる、ってレベル。

体調が悪くて医者にかかりたい時、
初診の予約がすぐ取れるわけではないし
さらに初診後の検査の予約がずっと先になって、
その頃には体調が落ち着いてたり。
(それで治療がなしになって、結果的に医療費削減に
 なってるとも言える)

日本みたいに、具合が悪ければ
アポ無しでも診てくれる病院があちこちにあるって
状況ではない…。

ちなみに、私立病院のアメホスだと、
すぐの予約が取れないことはあるけど
そんなに先まで待たされたことはなかったです。
(イタリアなんかだと、国立の病院では
 初診1ヶ月待ちとかザラだし)

そして、フランスの私立病院には国の補助がなく、
経営が厳しいそうで、優秀な手術医は
経費の潤沢な国立病院に集まる傾向があるようです。

確か、看護師さんたちを雇うにあたっても、
私立病院だと国の補助がないそうで、
私立にも少しはその補助を出してほしいと
看護師のストがありました。

総括すると、
フランスでは、最低限なら
国の健康保険(セキュリテソシアル)に加入し
医療サービスを受けられる。
そして、その「最低限」のレベルは、
日本の最低限より下だと思っておくといいかな。

(留学前の人が、少しこんなイメージをしておくと
 準備に役立つかと思い、この記事を書きました)

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