パリのアメリカン・ホスピタルに行ってみた

フランス社会・街並み・建築
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4月の初めから、どうも体調がよろしくありません。

まあいつもの事かと放ったらかしてたのですが
咳が出始め、
喉痛で酒焼けしたような声になり、
ついには夜中から朝方にかけて、
息するのも苦しい程に咳が止まらなくなった。

朝には「すでに一日の終わり」かってくらいに
バテているが、死にそうになりつつも
毎晩宿題だけやって寝る、そんな生活。

抗生物質とアレルギー薬を5日程飲んだけど、
どうも改善しない。
細菌感染でもアレルギーでもないらしい。
とすると、何だ?

こういうのは人体実験なので、
いろいろ飲んでみないとわからない。
次の段階は、他の方向性の薬(気管支拡張剤とか)が
欲しいけど、さすがにもう、それは持っていない。

10日以上続くのは、ちょっと長いしな。
さすがに観念して、病院にいってみることにしました。

すでに咳のしすぎで、腹部に筋肉痛です。
また筋肉がつくな。体弱いのにマッチョ。

留学保険を使い、アメホスに予約を入れる

私が加入しているAIUの海外旅行保険だと
(留学でも使える保険です)
キャッシュレスで診てもらえるのが
パリ郊外ヌイイ市にある私立の「アメリカンホスピタル」。

咳でゼイゼイしながらAIU保険のしおりを確認し
アメホスの日本語予約窓口に電話。
声ならぬ声で、なんとか診察予約を取りました。

学校帰りに、バスでヌイイに直行

当日は、パスポートと保険のしおりを持参して、
リュクサンブール公園側から出ている
82番のバスで、ヌイイのアメホスまで直行します。

メトロだと、駅から病院までちょっと歩くようですが
バスなら、病院入り口で降りられるので便利。
病院入り口はここ。

ゲートから建物入り口が遠い

渋滞でバスの時間の読みにくいパリですが、
金曜の午後で、リュクサンブール公園側の始発から
終点のアメリカンホスピタルまで1時間少々でした。

日本人医師の診察

アメホス予約時の指示に従い、
病院正面の受付には立ち寄らずに通り抜け、
その奥の指定された場所に行くと
誰もいない待ち合いスペースがあります。

早めについたので
とりあえず椅子に座って待っていると、
予約の日本人医師が呼びにきてくれました。
喉が痛くて声が中々出なかったけれど
保険用の書類を記入しつつ、これまでの症状を説明。

飲んでいた薬の名前や日数などを伝え、
体調不良の原因の心当たりなんかを話しつつ、
とりあえず楽に息が出来るようにと
いくつか薬を処方して頂きました。

咳でぐったりしているところに、
とても感じのよい先生で、ほっとしました。
これがフランス人のにこりともしない医者だったら
言葉の問題もあるし、ちょっとしんどいです。
だって、病院にかかる時って、
既往症(持病、過去の病歴、薬アレルギーなど)とか
いろいろ患者側からも説明しないといけないけれど、
フランス語でこれを全部説明するのはなかなかキツい。
(セキュリテソシアルで、フランスの普通の病院に
 かかる場合は、それが必須だってことか…)

処方箋をいただいて帰ります

ここも医薬分業になっているので、
先生に処方箋 Ordonnance をだしてもらって
診察は終了。

帰りはまたもや病院正面の受付をスルーして、
そのままバス停からオウチに向かいましょう。
自分おつかれさまでした。

処方箋はどの薬局でも扱ってくれます。
パリでは「◎mおきに薬局を設けること」という
決まりがあるので、探すのには困りません。

ヌイイの美しい街並みに、心が安らぐ

ところで、このアメホスのある地域、ヌイイ市は
高級住宅街です。
パリと違って、変な雰囲気の人も歩いてないし、
緑の多い街並みがとても美しい。

体調が良ければ、ぶらぶら歩き回りたい程でしたが
今日はぐっとガマン。

病院向かいの街区はこんな感じ。
とにかく道も広いし、
建物間距離はべらぼうにとれてるし、
いい感じの街路樹も有って、落ち着いている。

この日は雨模様でした

ただし、日本の郊外住宅街もそうであるように、
商店の集まる場所までは少し距離があって、
一人暮らしの学生が住むのには
便利な場所ではないんだろうな(笑)
コンビニもないし、
そもそも学生向けの部屋なんか無いだろうし。

気に入ったので、元気になったら
この辺を散歩してみたいものです。

薬局で、薬をだしてもらう

薬剤師さんに処方箋を見せると、
「保険の書類は必要か」聞かれますので、
Feuille de soinsという書類をもらいます。
(ここに薬代が記載されています)

フランスの薬の売り方は、日本と違って
「瓶ごと、箱ごと」です。
何日分、何錠とかに小分けで売ってくれないので
薬代も結構かかります。
今回これで52ユーロ程。後からAIUに請求します。

写真左奥のシロップ薬の瓶には
「バニラフレーバー」って書いてありました。
バニラ風味のクスリ?と恐る恐る飲んでみると
どのヘンがバニラなのかは全くわかりませんが
まあ飲める味でした。
あとは吸入する粉薬セレタイドと、
気管支拡張剤プレドニソロン。
日本で貰うお薬と同じような感じでちょっと安心。

薬を飲んで一晩寝ると、まだ咳はあるものの
呼吸は少し楽になってきている。

この土日は、なんにもしないで、のんびりすごそう。
それもきっと、いいクスリだ。

参考:フランスの健康保険、保険制度について

フランスの学生の場合、26歳以下?だと
(自分の事じゃないから年齢忘れた…)
セキュリテソシアルという健康保険制度がありますが
私は対象年令外なので、利用できません。

フランスは、国民皆保険ではない。

留学生が、病院にかかる費用を何とかしようとすれば
たっぷり現金を用意しておくか、
あるいは一般の保険会社で、保険をかけることになる。
(海外留学保険)

私が加入した保険は
当然、セキュリテソシアルに比べたら高額ですが
私は年令が高い分、大きな病気をする可能性もあるし
万一事故などにあった時のことも考え、
日本に居る間に加入手続きをしました。

★注意:渡仏してからでは、加入できません!
 留学前に、よく検討しましょう。

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