ノエルのシャンゼリゼ、ロマンチックじゃない話。

フランス社会・街並み・建築
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正直なところ、
こっちで学生として暮らしていると
「シャンゼリゼに行こう」とは思わないものです。
単純に、用事がないので。
知り合いのフランス人曰く
「普段のシャンゼリゼにフランス人はいないよ」
って、多分、その通りだよね…。

でも、クリスマスのイルミネーションは
一度見ておこうと思い、混雑を覚悟しつつ、
カメラ持参で見物してきました。

前回記事はモノクロ写真で
ノスタルジックな雰囲気でしたが、
今回の記事では、カラー写真と一緒に
ノエルのシャンゼリゼのリアルな話をお届けします。

まずはメトロでConcorde駅へ

コンコルド広場から、オベリスクとエッフェル塔のライトアップが見える

駅に着いたのは19時頃。
階段を登ってコンコルド広場に出ると
凄い人の波でした。

とにかく混んでいるので、
ちびの私はなかなか撮影もできません。
目の前に人の頭がきてしまうので、
風景が撮れないレベル…といえば
混雑状況が伝わりますでしょうか?
あと50センチくらい身長が欲しかった。

コンコルド広場の観覧車も大混雑

出店の小屋のデザインは、ちょっと現代的

人の流れに乗って
ライトアップエリアまで行くと、
こんな感じの小屋が、
通りの両側にずらりと並びます。
照明はLEDらしくて、白っぽく強い光が眩しい。

小屋の上に、トナカイやサンタが乗っているところも。
これは珍しい、サーモンのグリルのお店。炭火で炙ってます
ここはオーナメント屋さんかな?
このぼんぼり屋もなぜか人気

ちなみにクリスマスの時期は、
パリ市内のあちこちに屋台が出ています。
それぞれの通りで、屋台のデザインが違うので、
好みの市を見つけるのもよし。

昔ながらの雰囲気の出店も発見

昔風の焼き栗屋さん。
ここはオレンジ系の暖かい色味の電飾を使ってる。

ほんとに、栗をそのまま炭で焼いただけです。注文すると、おじさんが煤だらけの手で、紙袋にいっぱいの栗を渡してくれます。もちろん、食べるときには自分の手も煤でまっくろになる。サイズは大10€、中6€、小4€。そんなに美味しいって物でもないので、雰囲気楽しむだけなら小袋で十分かも。

この辺りは、まだ何となく
正統派のクリスマス市らしい…ほうの品揃えです。

アルザス地方のジンジャー人形など
元々、フランスのクリスマス市は、ストラスブールやアルザスあたりで始まったのだそうです。

他には、ソーセージ屋、チーズ屋…

クレープ、スープ、
ヴァンショーなどのホットドリンク…

バターシュガー2€、ヌテラ3€、杏ジャム3€、グランマルニエ4€など。ベルギーワッフル、チュロス等もあります。

クリスマスの飾り付けいろいろ。

今のシャンゼリゼのクリスマス屋台で起きている問題

シャンゼリゼには
伝統的なクリスマスの屋台は少ないです。
だから本当にクリスマス市を楽しみたいなら、
アルザスやストラスブールが超おすすめ。
(あちらのマルシェは気合いが違う)

ノエルのシャンゼリゼは、
あくまでライトアップを楽しむ場所と心得よう!
ここに風情はない!

シャンゼリゼは実際に歩いてみると、怪しく微妙な
「いかにも安物パチモノ、クリスマス無関係」な
ものばかりを売ってる店が多い印象です。

実はテレビニュースでも
問題として取り上げられていて、
要するに日本の縁日同様、
みかじめ料的なしきたりがここにも存在し、
そうした団体が粗悪なおもちゃや雑貨を
フランス国外から大量に輸入して
売り子をおき「お商売」をしている実態があります。

ちゃんとしたお店を出している人には、
気の毒な話なんですが…

よって、買い物するなら
お店はよく選びたいなと思った次第でした。

雨上がりの街歩きは悪くないけど

シャンゼリゼ大通りの真ん中あたりから
左右をみる。コンコルド広場の観覧車と…

白いLEDでくっきり

反対側にはライトアップされた凱旋門が見える

ぼんやりオレンジ色の光。こっちのほうがパリらしく感じます

ブランド街のライトアップ

凱旋門近くのブランド街に行くと、屋台はなくなります。それでもライトアップの中を大勢がそぞろ歩く。

クレモンソー交差点、光のオブジェ

夜のグランパレ

雨上がりの雲に、街の灯りが映り込む。

不思議な雲色

あわせて寄りたい、個人的おすすめの夜景スポット

LEDの明るすぎるライトアップと
人混みに疲れてしまう…という人には、
こちらはいかがでしょうか。
グランパレの先の、アレクサンドル三世橋。
穏やかな灯りにほっとします。

エッフェル塔やアンバリッドも綺麗

それから、
シャンゼリゼをちょっと横に行った、
ジョルジュサンク通りの
昔ながらのオレンジ色のライトアップも
心が落ち着きます。

メトロGeorgeV駅から

帰りも混雑、フランス流。

帰り際、コンコルド駅の改札はもちろん大混雑。
みていると、
メトロ定期券NAVIGO用の改札は
すいているのに、
観光客が使うような
普通の切符で通る改札だけが、
大行列になっている。
(あの分だと、シャンゼリゼにいた9割近くが
 NAVIGOを持たない観光客だったってこと?)

しかも、3台ある切符用改札のうち、
1台しか稼働していなかった。
(2台は故障中)

ライトアップで混雑するって判っていても、
事前に直しておかないのがフランス流。

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