オランピア劇場で、マドンナライブ。

日記
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パリのオペラ座とマドレーヌ寺院をつなぐ
Capucines通りに、
L’Olympia という伝説のコンサートホールがあります。

かつてエディット・ピアフもここで歌ったという
歴史のある劇場。今回、そこでマドンナが
ライブをやるとの情報が。
これは先日の
「スタッドフランスのアリーナ席では
背の低い人間には何も見えない」事件の
リベンジをしにいかねば…。
根性でチケットを入手し、観に行ってみました。

今回は2700人限定だったそうです。
こんな小さな劇場でマドンナのライブが
見られる機会は滅多にありません。

スタジアムなどでの巨大コンサートも
それはそれで雰囲気は楽しめるけど、
結局は舞台のスクリーンだけしか見えないんじゃ
家でテレビみてるみたいな気分になるし…

そういえば、先日のスタッドフランスの
コンサートの映像パフォーマンスの中で、
フランスの極右政党党首マリーヌ・ルペンの額に
ナチスのハーケンクロイツを重ねたビジュアルを
使用した件で、ルペン側がマドンナを
訴えると言って、ニュースになっていました。
観客はそんな映像を使った位で全く驚かず
どよめきさえ無かったんですけどね…。
(だってルペンだし)

さて、今回のチケット販売は
ネット販のみということで、
学校から急いで帰宅し、
自宅Macからアクセスしてみました。

しかし…オランピアのサイトがパンクしていて
全然繋がらない…。何度も挑戦し、
そして途中で止まったりもしつつ、
3回以上やり直しながら
2時間程かけてチケットを入手。
なるほどー、
フランスのチケット争奪戦もこんな感じか。

そして、ダフ屋対策は厳しめです。
まずチケット受領に際して、
①身分証明書
②チケット購入時のメールの提示 
が求められました。

さらに当日、入場時には、
①チケットそのもの
②チケット受取時に腕に押されるスタンプ
③特製ブレスレットの提示
まで求められるという…

ちなみにカメラは持ち込み禁止。
スマホや携帯カメラはOKとのこと。
というわけで、手持ちのAndroidで現場写真を
撮って来ました。暗くてボケボケですが
雰囲気だけでも伝わればと思います…

PAさんたちのすぐ横の席でした。音響担当の彼らも、主役の登場までのんびり待っています。

開場19;30、開演21:30予定でしたが
「予想通り」開演は激しく遅かった…
なんと22:30頃スタート!

会場にはどうやら有名な人も来ていたらしく
その入場の度に拍手が起こっていました。
その辺は日本のコンサートの時と同じ。

いずれにせよ、
私はスタッドフランスの経験から
待ち時間がかーなーりー長くなる事態を
予測していました。今のクラスメートで、
フランス文学専攻の韓国人留学生(超優秀)から
ぜひ読むようにと渡された(笑)
カミュの「異邦人」のペーパーバックを持参。
席で読みつつ、おとなしく待ったのです。

オランピア、私の席から見た舞台はこんな感じで
やっぱり結構近い…素晴らしい…

【今宵のセットリスト】
Turn up the radio
Open your heart
Masterpiece
Justify my love(これは、本人は映像のみ)
Vogue
(曲名忘れたのが一つ)
Erotica
Human Nature
Die another day
Je t’aime moi non plus 等。
他にも混ざってたかな?

Androidカメラの限界か…

スタッドフランスの時と共通する
小道具や舞台装置、振り付けもありましたが
会場の規模が全然違うので
オランピアバージョンは
凝縮版演出みたいな感じでした。

衣装の中のヒカリモノの分量や
全体のデザインを含め、
やっぱりビジュアルの出来映えは
一流デザイナーや一流クリエイター達が
集まって作り上げるだけあって
レベルの高いものでした。

編曲も
CDとは全然違う感じになってるんだけど、
それを別のエンターテイメントとして
完成させているから
ショーとして見る価値があります。

で、近くで見たマドンナって、どうだったのか。

迫力がすごい…

オーラがすごい…

ちょっと華奢なダンサーさんだと、
完全にインパクト負け。

大体、あの7センチはあろうピンヒールで
舞台の上でがんがん動けるマドンナって
どんな運動神経なんでしょう…
走るし、飛ぶし、回るし、ハイキックしてたし。

語るマドンナ

彼女のスピーチは英語でした。
フラ語じゃなかった。

「世界中で経済がおかしくなって、
 人々が不安に陥ってる。
 そしたら世界中で、
 いま何が起こってると思う?

 皆がお互いに
 『お前だ!お前が問題だ!』といって
 誰かを指差し始めてる。
 そして排除しようとし始めてる。
 それはマイノリティに対してだったり、
 特定の人種に対してだったり。

 自分の中に、
 そんな気持ちが生まれてしまったら、
 それこそが真の敵なの。
 他の誰かじゃないわ。

 私は皆に、自分の事を、
 見つめ直してほしいの。
 人は歴史から学ばなければ、
 繰り返すだけよ!」

こんな内容だったと思います。
最後のところは
例のハーケンクロイツの映像にも
繋がってると思うけど。

そして…何と1時間程度でライブは終了。
待ち時間の長さ+ライブの短さに
流石にブーイングが起きてました。
ペットボトルなんかも飛んでましたね。

ま、ね。

思ったより短かったけど。

カミュの文庫本のおかげで
イライラしないで済んだ私は
おとなしく家に帰りました。

帰らないでブーブー言ってた人たちはこちら↓。

エントランス前にびっしり人だかりが。

サッカー五輪代表男子の、歴史的なスペイン戦勝利を祝いつつ。

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