フランス国立 自然史博物館の内と外。

美術館・博物館
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パリ5区にある、フランス国立 自然史博物館
(Muséum national d’Histoire naturelle)は、
標本の所蔵数では世界第3位という規模らしい。

動物、植物、昆虫など、自然界のあらゆるものを展示。
(現在、鉱物展示館だけ改修中でした)

ちなみに、ヴァンセンヌの森の動物園等も含め、
あちこちに下部組織があって、
かなり大きな組織になっています。
(ヴァンセンヌの植物園に行った時の記事はこちら↓)

しかし「自然史博物館」って、名前だけだと
イメージ湧かない。どんな所なんだろう。
というわけで、実際に行ってみよう!

行ってびっくり!外と中のギャップがすごい

行ってみて驚いたのは…

外観は、フツーのパリの建物なんですよ。
1889年築。

そしてこれが、内観。

1994年に改装。

外と中で、雰囲気がまったく違うんですけど???

ものすごい量の標本と剥製。館内照明はちょっと暗め

当然、動物園じゃないから
生きているものは一つもない。

暗いので、正直なところ、
一つ一つの展示は若干見づらいかな…。
これは自分の年令のせいかもしれないけど。

例えば、20代と50代の人間で比べると、
同じ本を読むのにも
倍の明るさが必要になるんですよね。

この日、館内は子供たちでいっぱい。
子供にとっては、この館内は暗くないのか??と
思わずききたくなったり(聞かなかったけど)。

随所で、19世紀フランスの建物の名残が見られます

改装時に、建築当初の木壁や装飾は残していて、
当時の雰囲気が偲ばれます。

少し補正して明るくしました
これも少し明るさ補正済み。手持ちの携帯では、この暗さだと撮影がむずかしい。

絶滅種の剥製展示室なんて、もっと暗くてこんな感じ。

暗すぎて、お宝感満点

この暗さだから、見学中に
電子辞書でわからない単語を調べるのは諦めた。
(バックライト付き辞書じゃないと無理ですね)

館内は、片側一面の壁だけ
ブルーの光壁になっていて、
そこに透明エレベーターと階段が集まっている。

エレベーター側、天井付近の装飾。

エッフェルの時代のものか

私が展示品じゃなくて、手すりとか柱とか天井とか
内装パーツばっかり触ったり撮影してたりしたので
警備員に笑われました(笑)

これだけの数の剥製と、
プラスティネーション加工した標本。
もっと明るい照明だと、
逆に雰囲気がそがれるのかもしれないけど。
剥製って直射日光に弱いし(色彩が落ちる)
保護のため暗くしてるんだと思われますが…。

自然光をがっちり遮断して、まるで夜のハコのような
巨大な空間に、剥製と標本がいっぱい。
不思議な場所です。

動物たちの自然な姿を伝えるために

そうそう。
剥製職人さんが
大きなゾウガメの剥製を作るのに苦労した点を
語ってくれるビデオコーナーがあり、
つい見入ってしまいました。

その職人さん、
坊主頭に入れ墨、ピアスをした
だいぶいかつい感じのお兄さんだったんですが、
巨大な剥製を一生懸命作りこむ姿に感動しました。

「どうぶつたちが、いかに、
 今にも歩き出しそうな雰囲気にするか?」

日々、いろいろな工夫をためし、
ちょっとした角度や、動きの表現で、
どうぶつたちに命が吹き込まれていくみたいで。



世の中、いろんな仕事があって、動いてるんだな。

(画像:Unsplashから)

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