春先のパリの空気汚染事情。

フランス社会・街並み・建築
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パリカトでの最後の学期が始まって
もう一ヶ月が過ぎてしまいました。
あっという間です。相変わらずハードです。

さて、日本でも伝えられているように、
パリの街が、最近ずっと
空気汚染でモヤモヤしています。
写真でみると、はっきりわかる程に。

例えば、セーヌ川の向かいの建物を撮ると
こんなふうに建物がけぶります。

セーヌの対岸、そんな遠くもないはずなんだけど…

パリカト周辺の道も、奥に見える建物がモヤモヤ。

モノクロで撮ると、写真の奥が大分遠く見える。

2014年3月のパリ

空気汚染でなければ
ロマンチックな写真なんだけど。
このけぶりがおもしろくて
わざと白黒であちこち撮って歩いたり。

毎日、日中はとても天気が良くて暖かいし、
散歩にはいい陽気なのに
いまいち空気がまずいのです。

パリ市庁舎

このくらい近くで建物を撮れれば、けぶりませんが…

どうやらこの原因は、ここ数週間の、
3月のパリとは思えない程の暖かさなんだとか。
その上、風もあまり無い為に
汚い空気がパリに溜まり放題なのです。

温度上昇に伴う汚染物質の化学変化があったり、
東欧からの工場排気汚染が流れてきたり…
(これは風向き次第。そろそろ、逆に
 フランスの公害が東に流れるらしい)

そういえば、一年前の同じ日は
パリに大雪が降って、まだまだ寒かったのにね。

この空気汚染、
数値的にもほんとによろしくない状態らしく
ついに政府が対策に乗り出しました。

今週末は車の利用を控えてもらう為
パリ市の地下鉄はタダになります!

さらに、明日月曜日からは
車の奇数ナンバーと偶数ナンバーで、
交互に利用を控えさせるという規制も始まります。
(3人以上の相乗りならOKとか
 タクシー等の業務用車両はOKとか
 一部対象外の車も有ります)

明日からのパリの朝の風景は、どうなることやら。

ちなみに、まだ汚染がひどくなかった
1ヶ月程前の写真と比べてみましょう。

空の色が、今よりすっきりした青だったかも。
以下の2枚は、2月中旬の写真です。
オスマン建築、やっぱりいいね。

同じパリ市内と思えない空の色…

そして、どんなに空気汚染が深刻でも、
このもやもやの中でも、
カフェのテラス席は、変わらぬ賑わい。
タフだね、フランス人。

長く暗い冬の後だから
この太陽がうれしいんだ、本能的に。

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