パリ13区のチャイナタウン散歩

フランス社会・街並み・建築
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本日の街歩きは、パリ13区。

パリには二つのチャイナタウンがあり、
一つは前回歩いたBelleville付近、
もう一つは13区の
Avenue de Choisy、Avenue d’Ivry付近です。 

この二本のAvenueを挟んだ三角地帯は
こんな高層ビルばかり。

住人は中国系の人が多いそうですが、
うちの学校でここに住んでいるという学生には
まだ出会っていません。

こんな感じの普通の街角に、昼間から露出の高い例の女性達?がぶらぶらしてて、若干驚き…(この写真には入っていません)

チャイナタウン、アジア系の食材が揃います

Ivry通りには
「Tang Frères」というスーパーがあって
この中華街では古株のお店らしい。
ネットで調べると出てきます。

中華食材はもちろん
日本や韓国、アジアティックの食材も揃いますが、
賞味期限が切れているものも売っているので
その辺は気をつけて。

アジア食材探しの友、台湾人のクラスメートにも
この店はあまり清潔じゃないね…と言われましたし
店内の雰囲気は当然期待してはいけないのですが、
とにかく安い。それが売りか。

私は店の入口にあったドリアンの匂いのせいか
気分が悪くなってすぐに店を出てしまいましたが、
ちょっと見た限りでも、確かに
中華野菜や肉類などを種類豊富に扱っていました。

スーパー「BigStore 第一大商場」もオススメ

Tang Frères以外でも、すぐ近くに
こんなこじんまりしたスーパーもあります。
◾️Big Store 第一大商場
 81 Av. d’Ivry, 75013 Paris

こちらでも、日本食材や
ちょっとした日本のお菓子も手に入ります。
こちらの方がTang Frèresよりちょっと高いけど
清潔感があって、食材の他にも
味噌汁椀や、ミニお盆などの生活小物が揃います。
(ついつい井村屋のインスタントしるこを購入)

他にも、似た名前のお店がありますが…

Avenue de choisyにも、上記の店と名前がよく似ている
こんなスーパーもあったし…

店内は見なかったけれど
上記のお店よりはゴチャっとした雰囲気でした。

13区、ベトナムサンドイッチ屋さんがオススメ

このエリア、
レストランは、タイ、ベトナム、中華系が多くて
Bellevilleとはまた少しだけ国籍が違う感じですね。
それも面白い。

ちなみにこの辺、
ベトナムサンドイッチ屋さんが結構あって
バインミーなど、とても美味しいので
お店を見つけたら是非試してみて!
野菜もいっぱい入って、ボリュームたっぷりです。

ベルヴィルより13区の方が柄が良いとか悪いとか
人によっては、いろいろご意見あるようですが、
自分がちょっと歩いただけでは
その辺、よく分からなかったです。

区ごとの比較でいえば、
私の住むパリ15区は韓国系のお店が多いですが、
今日はこの13区チャイナタウン散歩で
漢字の看板を久しぶりにたくさん見たり(笑)
また違ったアジアの雰囲気を楽しめました。

同じパリ市内といっても、違いがあって面白いですね。

パリ「13区」という表記について

1795年に定められた旧パリ市は
現在より一回り小さくて
12区までしかありませんでした。

それが、1860年のオスマンのパリ改造により
現在の20区制へと街が広がります。
実はその時、当初の改造図案では、
高級住宅地の16区が
新たに「13区」と命名される予定でした。

しかし…
高級住宅地域の住民、この命名に大反対します…。

なぜなら…

この時代には「13区の役所で、婚姻届を出す」
という「言い回し」がありました。
でも、1859年までは
パリには12区までしか無かったはずですよね。

つまり。
「13区で結婚」という言葉の真意は、
「正式に婚姻届を出さずに、一緒に住む(同棲)」
という事だったのです。

現在のパリでは、同棲自体、驚く事でもありませんが
19世紀のパリの高級住宅地…、
かつ、カトリックなど保守的な住民の多い地区で、
こんな言い回しのついて廻る「13区」なんて
破廉恥な命名は、絶対に受け入れられない!
という騒ぎになり…

ついに、各所でのすったもんだを経て、
最終的には、イタリー広場周辺の地区が
「13区」と命名されたのでした。

その後、パリらしからぬ高層ビル群が建ちならび
その不人気さ故に
移民スラム街になってしまったのは
また随分後の時代、20世紀のことです。

13という数字は
キリスト教的にも忌むべきものなのでしょうが、
それにしても色々不憫な数字です。

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