今日から4月。
昨年の3月のパリは、桜も咲くほど暖かかったのに、
今年は雹が降ったり、少し暖かくなったりと
寒暖差が激しくて、学校でも体調を崩す生徒が多い。
そして、室内湿度30%台…
空気はカラカラ。部屋干しの洗濯物も、良く乾く。
私もテスト後、例によって熱を出したりして、
この週末は、ほぼ寝て過ごしました。
フランスでは、イースター(復活祭)は祝日なので
この週末は学校も3連休だったのです。
復活祭って、日本ではあまり馴染みがないのですが、
こちらではバレンタインデーよりも
チョコ屋が盛り上がるイベントなのです。
フランスの復活祭のお菓子のモチーフ
ウィンドウを飾る、様々な形のチョコレート達。
復活や誕生の象徴、卵、にわとり、ヒヨコ。
多産の象徴、うさぎ。
キリストを象徴するのは、魚。
そしてフランス特有のものとしては
「教会の鐘」もイースターの大切なアイテム。
イースターには、教会の鐘が飛んできて
お菓子をくれるってことになっているのだ。
(鐘が飛んでくるって…、ちょっと怖くない?)
お菓子はどれも春色のラッピングで、華やかだ。
春がきた喜びを分かち合うお祭りでもあるから。
十字架を担いだ行列が、街をゆく。
さて、復活祭前の金曜日には
神父さんやシスター達など教会関係の生徒は
授業を早退します。
なぜなら、復活祭前の金曜日は、
キリストが十字架に掛けられた日。
パリ中のあちこちで、
十字架を担いで練り歩くイベントがあるからです。
時々、こんなふうに立ち止まって聖書を読み上げます。
確か、キリストの磔刑執行の14時にあわせて
十字架を運んでいくと聞いています。
ちなみにパリのモンマルトルの復活祭の行列には
多くの見物人が集まるのだそうです。
モンマルトルも「丘」だから
「ゴルゴダの丘を登る」雰囲気がでるからか。
行列を見ながら、日本のお祭りで子供達が
御神輿をかついで練り歩く風景を
思い出していました。
復活祭の日付は毎年ちがう
復活祭の日付は、月の暦(太陰暦)で決めるので
毎年日付が変わります。
今年はめずらしく4月1日のエイプリルフールも
重なっているので、妙な感じ。
フランスのテレビって、4/1のニュースで
しれっとウソネタやったりしますしね。
Pâquesのイベント、エッグハンティング
チョコレートと言えば、Pâquesの週末には
リュクサンブール公園や地元の公園のあちこちに
チョコレートが隠されています。
といっても、
私が拾いにいってはいけないチョコレート。
拾ってたら、たぶん警備員におこられる。笑
というのは、
これは子供達の為のチョコレートだから。
8歳〜10歳くらいまでの子供達が対象の
チョコ探しイベント (Chasses aux œufs)です。
無料で参加できるところもあれば、
数ユーロの参加費を払うところもあります。
何故こんなイベントがあるかというと…
先ほど、フランス特有の復活祭のシンボルの一つに
「教会の鐘」がある事を書きました。
キリストが十字架に掛けられた金曜日から三日の間、
教会は喪に服すため、鐘を鳴らしません。
その間、なんと教会の鐘たちには羽根が生え(笑)
バチカンまで飛んでお出かけしていることに
なっているんです。フランスでは。
そして、日曜になると、キリストの復活を祝い、
バチカンから大喜びで飛んで帰ってくる鐘たちが、
そこらじゅうにチョコレートをばらまく…
…というストーリーだてになっているのです。
なんとも微笑ましいイベント。
場所や地域により、ピンキリあるらしく
クラスの噂では、かつてパリのホテルリッツでは、
参加費150€(2万円強)で
このエッグハンティングを開催していたとか。
(リッツは大改装で、2014年まで休業中)
チョコ探しに2万円強はすごい。
一体どんなチョコ隠してるんだ。
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