HuissierからのSMS。(詐欺?)

フランス社会・街並み・建築
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フランスでは、日本でいう「ショートメール(SMS)」
をよく使います。(iモードメールは無い)

SMS、私は日本で殆ど使った事がありませんが
携帯メールアドレスが判らなくても
携帯番号さえ判れば、短いメッセージがすぐ送れます。

だから、たまに変なメッセージが届くことも。

ある日の学校帰り
スマホにショートメールが入っていて、
送信人の欄には「HUISSIER」と書かれている…
な、何事!?

こんなSMSでした。似たようなのが来た人、いらっしゃいますか?

さて、Huissierとは…
辞書で引けば、単に門番とか守衛の意味もありますが
実は「差し押さえ執行人」のことでもあるんです。
だから、びっくりしたんですよ…

気付けば、スマホの留守電サービスにも、
同じところから留守録が入ってる。

…差し押さえられるようなことは何にもしてないよ!

そのメッセージを読むと、
ERDF(電力会社)への支払の件、とある。
私はERDFなんて会社とはそもそも契約していないし
うちの電気代はEDFに毎回きちんと払ってる。
ERDFって会社があるんだろうか?

オレオレ詐欺的なものかもしれないけど…

試しにそのSMSに返信してみたらつながらず
電話番号を試すと、留守電になってしまう。
とりあえず「おたくの電話番号違いでは?」と
留守録を残してみた。

セーヌ河畔散歩

しかし。
一週間後、また同じところからメッセージ。
今度は「早くしないと差し押さえます」って来た。
そして、またもや先方の勤務時間外だとかで
電話がすぐにはつながらない。

仕方ないので、翌朝電話して、
やっとそのHuissierと名乗るところと
電話がつながった。

「おたくの電気を使ってないので、電話番号違いだ」
と直接伝える。(強気でいこう)

流石フランスで、どうしようもないなと思ったのは、
私宛のメッセージにも、私宛の留守電にも、
連絡してきている担当者の名前が一切入っていない事。
だから、その会社の誰からこの連絡がきているのか、
私には全く判らないのです。

なぜか、留守電を吹き込んだ声が
男性だったか女性だったかをきかれ、
留守電は2回とも女性からだったことだけは伝える。
これで、もう連絡が来ない事を祈ります。

そういえばフランスでは今、
冬期の電気代や暖房代を、
生活困窮者には免除するという措置が
とられています。(電力会社が国営だからね)

今は春になったので、その免除期間は終了してます。
でも彼らも、電気や暖房をまだ多少は使っている訳で
払えないのか払わないのかは分かりませんが、
いずれにせよ、電気代未納者への回収業務の真っ盛り
ってシーズンなのは、確かなんだけど…。

たまたまHuissierのコトバの意味を授業で習い、
さらに、電気代免除措置の話を
新聞記事で目にしていたから、
社会背景を少し想像してみることはできたんだけど、
こういうSMSは心臓に悪いわ。

これが詐欺SMSで、無視した方が良かったのか?
ビタ一文、無駄なお金は払わない勢い(仏語)で
電話に臨んだのがよかったのか?
いまだによく分かりません…。
いや、ERDFが、EDFのスペル間違いかなんかで、
後日不必要な請求をされても困るかなと思ったんだけど…
ご存知の方がいらしたら教えてください…

こんな小さなスリルが一杯の、パリの春先でした。

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