同性婚と養子縁組の大規模デモ。

フランス社会・街並み・建築
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日曜日、パリで1団体12.5万〜40万人という
賛成派、反対派それぞれの
大規模なデモが有りました。

本日から、同性結婚と、そのカップルが
養子をとること等に関する
法案の審議が始まる為です。
正に、フランスを二分する議論になっていて
討論番組でも物凄い勢いで議論してて、
全く聞き取れません…
(フランス人、人に被せて話すし)

既にフランスでは、PACSという契約制度により
同性同士でも、税金や社会保障面等で
結婚に近い権利は得られるのですが
養子はとれない事になっています。

パリカトでも
多分そうかなと思われる友人もいたし、
マドンナのコンサートに行けば、
周りにゲイカップルが沢山いたし、
電車の中でいちゃいちゃしてる
同性カップルもいた。
パリでは日常的に見かける人たちの話です。

(画像:Unsplashから)

クラス内で話し合った様子だと、
ベトナム人シスターや、
エジプト人シスターたちは、
この法案には反対。
今のキリスト教では、同性愛は禁忌扱い。

尚、イスラム教においても、同性愛は禁忌です。
既に同性結婚が合法化されているオランダでも、
ゲイのカップルがイスラム教徒の若者に
襲撃される事件が起きています。
ユダヤ教でも同じく禁忌とされています。

これら3つの一神教では、
同性愛は社会的禁忌とされるんですが、
多神教である
古代ギリシャ・ローマ、アジア圏では、
歴史上、同性愛の記録も普通に有るし、
社会的に排除されていなかったのが、
興味深いところ。

日本では、明治自体に、
欧米文化に合わせはじめてから
社会的に認めなくなっただけ。
(キリスト教の欧米諸国から、
 野蛮人扱いされるのを恐れた為)
歌舞伎の演目で、市川染五郎の
「染模様恩愛御書」もありますし、
NHKではこれを再編集した
「細川の血達磨」を放送してましたね。

フランスでも、カトリック教徒の人でも、
ゲイをオープンにしている人がいたり
ゲイカップルだけど、
別に子供は要らないよという人もいるし、
「意見は二分」といえど、
両陣営の中身も、一枚岩ではない。

さてこの問題。総合フランス語の
11月の論述試験問題のテーマでした。
フランスの重要な社会問題の一つに対し、
自分の意見を書くのです。

ところで。
私自身は、全く結婚にも子供にも興味がありません。

だから、私は同性愛者ではないけれど、
そもそも同性だろうが異性だろうが、
何だってそこまでして結婚したいのか、
子供がほしいのかは、
正直、よくわからないところもあります。

逆に、結婚しない、子供を持たないという
人生の選択の自由を
奪われたら困るな、って思ってます。

結婚したい人はすればいいし、
出産は、授かり物だから、
人間が100%コントロールできるものではない、
という考えで暮らしています。

試験では
こちらの社会問題が提示されることが多く
意見が「ない」と、何も書けない。
興味が無い、では済まされない。
「自分は」結婚にも子供にも
さほど興味がないけれど、
「社会は」どういうふうにあってほしいか、と…

というわけで、ここ数日は、
ニュースを読みながらいろいろ考えてみることにします。

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