公園のあり方から垣間見える、パリの姿

フランス社会・街並み・建築
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今週のパリカト夏期講習で
Macを使って「パリの街」をテーマに
プレゼンをしました。

たまたま、その授業で使用している教室には
Mac用の接続ケーブルが無く、
Windous7のPCしか無かったので…
①自宅のMacの、Open Officeというソフトで
 作ったスライドを、
②その場で友人に借りたUSBキーに
 (スマホに保存しようとしたら容量オーバー…)
③PowerPoint形式に変換してから保存し
④学校のWindous7で動かしてみる
という感じで何とか実施。

面倒だったけどレイアウトも壊れず上映成功。
焦りましたが、助けてくれたメンバーに感謝!

失礼、脱線しました。
では、プレゼンでお話した
「公園のあり方から垣間見えるパリの街の小話」です。

公園の利用可能時間が決まっている

以前のブログで
◾️パリには地震がないから
 都市計画にも当然、地震対策の視点はない
◾️そもそも市民の革命(市街地ゲリラ戦)防止
 が重視されていた
というのを書きましたが
公園のあり方にも何となく、その違いがでています。

パリでは、夜になると入れなくなる公園が
結構あります。
市役所が、公園の鍵を閉めてしまうそう。
各公園には上の写真のような看板が出ていて
利用可能時間が書かれています。

セキュリティの問題で
公園を施錠しているみたいですが、
パリの住宅は狭いので
隙あらば外に出たいパリジャンにとっては
残念なお話かも。
(◾️2022年追記:コロナ禍でこんな施錠破りも登場↓)

日本では、公園や学校の校庭等の広いスペースは
大抵、災害時の広域避難場所に
指定されているので、
公園への出入り時間は基本的に自由ですよね。
(学校はだめですけど)
夜間施錠されていたら緊急時に困りますし。
地震の有無で、こんなところにも違いがあるか。

公園でやっていいこともちょっと違う

上記看板の公園は、こんな感じ。住宅に囲まれた、小さなフツーの公園です。

そして、そこから派生して、
公園での遊び方の違いも。

日本の夏と言えば、花火ですよね!
フランスでは、先日の革命記念日には
エッフェル塔の周りで
見事な花火がばんばん打ち上がってましたが
実はパリでは花火の一般販売は禁止です。

なぜなら、
夜は公園に入れない
   ↓
花火はフツーの市街地や道端でやるしかない
   ↓
打ち上げ系なんかやると
公園周りの建物の屋根や窓にぶつかって危険
(実際にそういうことが有ったらしい)

やる場所が無いから、花火は売ってない。

なるほど。   

故に「夜の公園で花火」という
日本では当たり前の夏の風景が
パリには存在しませんでした。

日本を離れると、花火についての規制に驚く

凱旋門上からのパリ

このプレゼンの後、
夏期講習に参加している様々な国や地域の
学生の話を聞くことができました。

アメリカからの学生は、
アメリカでは花火の一般販売も
普通に許されていると言っていました。
もしかしたら州により違うかもしれませんが…。
アメリカは、
あれだけテロに敏感になっているし、
何かあると割とすぐ暴動が起きてしまう国
なんだけど、銃や火薬には寛容ってこと?

フランス国内でも
ドイツ国境近くのアルザス地方では
大晦日に花火を打ち上げる習慣があり
(家庭用だからそんな大きな花火じゃないけど)
その時期だけは地元で花火が販売されるそう。
そして毎年のように
花火バクハツ事故が起きてまして
結構な死傷者も出るけれど、
昔からの習慣なので
禁止にはならず、ずっと続いているみたい。
まあ、お酒入った大人が
大騒ぎしながら間違った火遊びするのは
そりゃ危険だろうなあと
花火慣れした日本人の私だって思うわけですが。

日本も、毎年お正月に
餅を喉に詰まらせる事故が起きるけれど
餅禁止にはならないのと似たようなものか。

そんな訳で、
革命記念日の花火や
夏にベルサイユ宮殿で実施される花火大会が
フランス人にとっては
特に楽しみなのかもしれません。
日本より花火を楽しむ機会は少ないかも。

この夏、もしフランス人を
日本のご自宅に招待する機会があれば
手持ち花火で日本の夏を演出するのも
悪くなさそうです。

今週は平日も、書けるときにできるだけ、
パリ話をUPしてみます。

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