出生証明書の法定翻訳話、続きです。
郵便局がすっかり信用ならないフランス。
郵送での書類やり取りは心配だったので
まずはお電話にてコンタクトをとってみました。
前野先生が事務所にいらっしゃる日を
電話でお聞きしてから、改めて訪問し、
書類を持参しました。
ルーブル美術館からも近く
日本食レストランZENの目の前ビルです。
こちらの最上階の事務所が、
まるで大学のゼミの先生の部屋みたいな
懐かしい雰囲気…。
本や書類がいっぱいの空間で、
一歩入ると学生時代を思い出しました。
パリのこういう建物のブロックは
une pate de maison といって
大抵内側には中庭があります。
各ブロックの外側の扉の上に
数字が書いてあるので、それを目当てに
目指す入り口を探します。
あ、ありました。「9」番です。
中に入ると
木の扉の横にインターホンがあったので、
そこから前野先生の事務所をお呼びし
木扉のオートロックを解除して頂けたら、中へ。
前野さんの事務所は一番上、6階です。
エレベーターホールも味わい深く。
手書きのレタリングが
レトロな磨りガラスに施されて、
これもまたよし。
絨毯敷きの螺旋階段。
窓から眺めた、煙突。パリですねえ。
戸籍抄本の原本を渡しつつ
名前や住所の漢字の読みがな等を確認。
2〜3日で作成してくださるそうなので、
また直接取りにくる事にしました。
後日、書類を受け取りにいき
その場で印刷してもらいながら、
パリや日本の話に花が咲きました。
先生は、フランスの産業や田舎の話など
いろんなことをご存知でした。
フランスや欧州の姿を日本人の目で見て、
それを日本語で、日本人の感覚で
説明してもらえたというのは、
渡仏間もないこの時期、とても意義深かった。
お忙しい方のようですが、
それでも嫌な顔ひとつなさらずに
様々な話題を、勉強っぽくなく、
笑いも交えてお話しなさるのは
やはり関西ご出身の素晴らしき文化でしょうか。
私は手続きカンケイは本当に苦手なのですが
この法定翻訳は、楽しく完了できました。
前野先生、本当にありがとうございました!
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