日本では、自分の口座に
手元の「現金」を入金するのは
ATMさえあれば簡単な話なのですが
フランスではちょっと面倒でした。
そもそも現金、お札を信用していない国。
実際、タクシーのお釣りに
「どうみてもあやしい札」が混じってたことが
あるって…(日本人談)。
かといってそれを警察に持っていけば
単に自分のお金が没収されるだけで
当然補填されないから
またその紙切れがそのまましれっと流通する…
そりゃ、あやしいお札が減らないわ…
だから、スーパーで高額紙幣を使おうとすると
いやがられたり、怪しまれたり。
一方ドイツ人はフランス人よりも
まだ高額紙幣を利用しているとのことで、
ユーロ圏内でも、国によって
紙幣の利用状況は違うみたいです。
普段のパリの買い物風景を見ていると
スーパー等でも
ほとんどがカード利用(カルトブルー)。
一応、お店によってはカードの利用下限金額が
設定されていて、近所のフランプリでは5ユーロ、
ダロワイヨでは16ユーロでしたが
スリや盗難も多いので
パリは本当にカード社会になっています。
なにせ現金はスられたら戻ってこないからね。
あ、脱線しちゃいました。
では…そのカードを使いたくても
銀行口座にお金が入ってなければ
意味が無い訳ですから、
口座にしっかりお金を準備しなければなりません。
もしあなたが、どこかで円やドルから両替した
ユーロ紙幣をある程度もっている場合。
どうやって自分の口座に入れるかというと、
ATMから入金ができないので
「銀行に行って、窓口で入金してもらう」
ことになります。
それも、どこでどう両替したのか
「その証明になる書類や控え」を持っていかないといけません。
なぜなら
「その現金が、盗んだものではない事を
証明するため」です。
なんとまあ…。
ってことは
そうやってマネーロンダリング入金しようとする
人がいっぱい居るから、
こんな面倒なやり方になってるってことか…。
自分の口座と自分のお金なのに!と
日本人の感覚では信じられませんけど、
事実、フランスでは仕組みが違いました。
というわけで、まだコトバに自信がないので
馴染みの日本人行員さんがいる銀行窓口に
アポをとりました。日本と違って
銀行はアポとって行かなきゃダメなんですよ。
両替の控えと、現金を持って、
目の前で再度金額を確認し、
専用の封筒にしっかり封印して詰め、
入金手続き完了となりました。
なんだか、封印なんかされて、
現金がうやうやしく運ばれているようにさえ
思えて、ちょっと面白かった。
ケスデパーニュの場合
上限は判りませんが
300ユーロ程度とかだったら
自分の口座にATMで入金できます(2014.3現在)
路面に出ているATMじゃなくて
銀行の店舗内にある「DEPOT」と書いてある
ATMで、お札だけ入金可能です。
自分のカルトブルーをATMに入れて
自分の口座に入れる操作をします。
どうしても判らなかったら、行員に聞きましょう。
ただ、周囲にはよく気をつけて…
ATM周辺には
強奪狙いが潜んでいることもあります。
パリでは子供の集団だって危険ですし、
ティーンエイジャーの集団にも特に注意です。
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