フランスにきてから随分経つのに、
テレビ税の請求がこないなあと思っていたら、
ついに来ました。帰国直前の6月に。
そしたらなんと、テレビ税の請求が来るタイミングは
例えば2013年の1月1日にフランスに居住し
かつ、テレビを持っている人に対し、
2014年の6月頃に支払い請求が来るという、
だいぶのんびりした流れでした…。
(つまり基準日の1年半後にくるって事)
6月に請求が来て、支払期限は7月15日だったので
結構すぐにお金を用意しないといけなかった。
ちなみに請求額は、131ユーロ。
月割りにして考えると、NHKと同じくらいの金額ですね。
テレビ税余談:フランスのCM規制
仏語を勉強する人なら、ヒアリングの練習の為に
大抵、フランス国営放送のラジオかテレビに
お世話になるかと思います。
フランスには、公共放送チャンネルがいくつもあり
民放と同じくCMを流しています。
(日本のNHKには、CMは無いけれど)
つまに受信料とCM料の両方が、
放送局の収入になっている訳です。
それが、サルコジ政権の時に、
公共テレビ界の収入源を断とうとしたのか?
民放にその分のCM収入を稼がせる為か?
噂はいろいろですが
夜間はCMを流さないように、制度が変わりました。
★関連記事はこちら(FIPA JAPAN)、AFPにも掲載あり
そのせいなのか
テレビ税もちょっと高くなった気がしますが…
放送局に、安定した予算があって
質の高い番組を作ってくれるならば嬉しいんだけど。
テレビ税余談:今年は戦争のメモリアル番組が多い
今年は特に、第一次世界大戦開戦から100周年、
2次大戦のノルマンディー上陸作戦から70周年
というタイミングでもあり、
戦争をテーマにした興味深い番組を沢山やっています。
(NHKが買って、日本で放送してくれたら…)
例えば、France2で放送していた
”Apocalypse(黙示録)”というシリーズは、
当時の白黒フィルムに着彩加工を施し、
より当時の世相や人々の暮らし、戦争の現実を
身近にイメージしやすい作りになっている番組で、
なかなか良かったです。
このシリーズ、DVDにもなっていて、
今年の世界大戦メモリアルのエクスポジションでは、
どの美術館でも、ほぼ販売されています。
日本視点ではなく、
欧州視点での世界大戦をみるというのが
非常に興味深い。
東の端っこからではない、西の端っこからの視点。
ま、そんな訳でテレビ税、
授業料のつもりで、ここは払ってしまいましょう!
最初から解説:テレビ税の請求が来る仕組み
フランスでは、テレビを買う時に
何故か住所まで書かされます。
どうやらそのデータと、確定申告のデータを照合し
テレビを持っている人を
チェックする仕組みになっているようです。
しかしここにも
フランスらしい「事務処理のばらつき」があります。
確定申告で「テレビなし」と申告しても、
電気屋さんでテレビを買った情報と照合されて
「テレビ持ってるよね、○○で買ったよね」って
追求のお手紙がくることもあれば…
あるいは、テレビ購入時に住所も書いてるのに
請求が来ないままのケースもあるらしい…
(もしや書類紛失?)
そもそも、中古でテレビを譲り受けたりした場合は
その人がテレビを所有している事自体が
フランス政府には全く判らない(ばれない)訳ですし…
その辺、どうしているのかは、相変わらず謎のままです。
フランス行政の、いつもの対応。
テレビ税、請求と支払いの流れ
毎年5〜6月頃、
AVIS D’IMPOT
CONTRIBUTION A A L’AUDIOVISUEL PUBLIC
が郵便で届きます。
(上記の通り、算定日から約1年半後)
支払方法はいろいろあります。
↑確定申告の紙さえ税務署に紛失されたっぽいし、
こんなの信用ならんと思っておるのですが…
RIBも失くされそうで怖い。
↑ネットで確定申告をした人なら、ご存じのページ。
長期滞在なら、これが便利かも。
私もこれをやっておきました!
フランスの事務手続きの場合、人間を介するよりも
自分自身でネット手続きするほうが遥かに確実です。
Paiement の欄から入って、
Vos Derniers Reglements Effectues のところに
カーソルをもっていくと、色が変わるのでクリック。
Mes Services → Payer → Payer en ligne …と
追いかけていくと、
RIBの番号を入力するページになるので、
そこにデータを入れればOK。
※ここの注釈によれば、LivreAや、特殊な口座だと
この銀行口座引き落としは出来ないそうです。
普通にケスデパーニュで作るような
日常使いの口座なら、問題なく設定できます。
帰国後しばらくは、フランスの銀行口座を残しておこう
もし払わないで帰国してしまっても、
後から日本まで請求がくるという噂がありますが
こちらの真偽はわかりません。(実例を知らない)
いずれにせよ、税金を払わなければ
今後フランスに入国しようとする際に
いろいろと問題が起こる可能性があります。
フランスって、税務署の権限がとても強いし。
例えば、また新しく銀行口座を作ろうとして、
身分証のパスポートを提示すると
税金未払いリストに引っかかってて、
口座が作れないとか…あるのかな…
フランスよ。
雑なのか、緻密なのか、一体どっちなんだ…
後日追記:きっちり引き落としされました
7月25日付けで、ケスの口座から
きっちり税金が引き落としされてました。
やはりフランスの事務手続きは、
自分でネットでやるのが一番正確!
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