私の住んでいるアパルトマンは、
イラン人のマダムが貸主です。
彼女は英語も少し話せます。
でも英語メールの誤字脱字が多くて、
読む時にはかなりの推理力を必要とします。
(お互い、母国語以外でのやりとりだし)
彼女は、パリ15区にある
M不動産のオーナーでもあります。
イランでは全く仕事をした事がないそうで、
これが彼女の生まれて始めてのオシゴトらしい。
めんどくさい事は、聞こえないフリをするし
ビジネスとしてはとんでもない対応をされる
ケースがあり、もはや昔のコント並みに酷い。
たまに悪質でもある。
日系だと思っていた不動産屋のオーナーが変わっていた話
この部屋を借りるとき、
私は日本からネットで情報を調べて、
日本語の通じる不動産屋さんをあたりつつ
パリで住む物件を探しました。
やりとりした会社の一つが、M不動産でした。
日仏学院の留学相談担当者にも、
「M不動産は日系の不動産屋」と
聞いていたのですが。
パリに来てみて、びっくり。
このM不動産、
確かに元々は日本人が経営していたけれど、
会社自体、既にイラン人夫妻に売却されていて
現在はアルバイトに日本人の女性が
一人いらっしゃるだけの状況。
(この方はとても頑張ってサポートしてくださってました…)
もはや日系不動産って状況ではない。
仲介手数料(プラス高めの家賃)が掛かる分
ある程度は日本とフランスで異なる習慣や法律の
ちょっとした間繋ぎがあればと
淡い期待をしていたけど。
ムッシュとは普通の話ができますが、
とにかくこのマダムは人としても問題があり、
間繋ぎどころの話ではなかった。
(日本にいる時、M不動産のホームページも
みていたんですが、
日仏からも名前を聞いていた会社だったのも
あり、油断して、サイト内をくまなく
チェックするのを怠ってしまいました。
これは反省。手抜かりです)
日本人向けの物件を扱ってはいるけれど…
オーナーが変わっても、M不動産は
日本人向けの物件を今も取扱っている。
それは、日本人が他の外国人客と比較して、
金払いは確かだと思われているからです。
世界には「金を払わない」客が沢山居るので。
他にも、賃貸借契約時には
「当該物件に一人で住む」と言っていたのに、
実際は「物凄い大人数」で住み着く客や…
異常に部屋を汚す客や…
なんだか指名手配のTロリストに
良く似たお顔の客…
そういうケースは日本人だと少ない、って
いうのもあるみたいだ。
まあ、フランスの不動産屋にしてみれば、
別の部分で、日本人はちょっと面倒なお客。
例えば、毎日風呂に入って、水を大量に消費
したがるとか。(それ自分です)
日本では当たり前に毎日湯船に入りますが、
こちらでは決して普通の習慣ではない。
水の無駄遣いだと思われている。
それは、こちらの水事情から考えて、
おそらく今のパリ住民全員が毎日風呂に入る程の
供給量が確保できないっていうのもあるだろう。
パリ水道局の見学コースにいくと、
シャワー浴が推奨されている程だから。
日本は資源の少ない国だけど、
水資源に関しては本当に恵まれているのだ。
住まいのニーズは文化によって違う
日本人は、治安の悪さに慣れていないので
比較的安全なエリアで借りたい人が多く
(慣れてる人は、まあいいけど)
日本食材が手に入りやすい地区とか
(日本食あまり食べないならどこでもいいけど)
セキュリティや建物の質
(パリの建物の質は小屋レベルと思えば気楽)
果てはバスタブ希望まで
(パリでバスタブ付き物件は、超!希少)
日本の常識はパリの非常識ってこともある。
だから普通に地元の不動産屋さんに行っても
日本人の要望を理解して対応してもらえる
なんてまずありえない。
そもそもそれは、逆の立場でも同じだ。
そういう意味で、
日本人が初めてパリに住もうとする時は、
トラブルを避けるためにも
何となく日系不動産屋に頼りたくなるものですが…。
マダムの不手際でアロカが止められそう✖️2回
最初に私の対応をしてくださっていた
頼もしい日本人スタッフの方が
退職されてしまい、かなり心細い今日この頃。
(いや、事情は人それぞれなので仕方ない!)
そんな時。そしてそんな時だからこそ
何か起きるのだ。マーフィーの法則…。
今月に入ってからの M不動産マダムの事件簿①
役所(CAF)から
「あなたの賃貸オーナーが、夏に依頼した書類を
まだ提出しないので、なんとかしろ。
さもないと、あなたの家賃補助を打ち切るよ」
という恐ろしい手紙がうちに届く。
書類(家賃の領収書)を出してくれるよう
M不動産にメールしたら、
新しい日本人アルバイトの方が
ちゃんとマダムに取り次いでくれた。
しかし、マダムが領収書を作成して
郵送してくれたのはいいが、
日付も間違えてるし、
サインも無いので、お話にならない。
結局、M不動産に行って
本人をつかまえ、その場でサインをもらい、
日付は何と上から線を書き足して
修正してました(これで大丈夫なのか?)。
とりあえず、このままCAFに出してみるけど…
マダムからの詫びは一言もナシだ。
そもそもフランスはそういう国だけど、
イランの文化は未だに判らない。
(残念ながら、私の中でイラン文化の印象が悪くなりそう…)
M不動産マダムの事件簿②
ほっとしたのも束の間、
またまた役所(CAF)から新たな通知が来た。
「昨年11月に調査したところ、
あなたは既に引っ越していますねとの事。
よって支給済みの家賃補助(アロカ)を
全て返還するように」
との内容。何故だ!引っ越してないよ!
というわけで、
直接CAFに行って事情を聞いたところ
何とマダムが、11月の調査で
「この賃貸人は引っ越した」という
回答をしているとのこと。
家賃の領収書か、
(銀行振込だからそんなものは手元にない)
あるいはCAF の専用の用紙に、
マダムに修正事項を記入してもらってから
再度もってこいと言われました。
すぐにM不動産に電話したが留守。
マダム宛(フランス語)と
日本人スタッフ向け(日本語)の
2通のメールを送ったが、
1日経っても返信無し。
また死んだフリしてるのか…あのマダム…
めんどくさい話はいつもスルーするし。
日本だと自分のミスでこんなことになったら
あせって返信だけでもするものだが、
そんな行動には絶対でないのがこのマダム。
果たして私は…
無事に書類を記入してもらえるのか?????
つづく。
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